2022.06.29
# ビジネス

「ボーナスが3万円なんて話が違う!」35歳の中途社員が転職先で絶句した「衝撃の落とし穴」

木村 政美 プロフィール

「ボーナスが3万円なんて話が違う」

そして6月下旬、社員に夏のボーナスが支給された。総務部から「賞与支給額明細書」が渡され、ワクワクしながら支給額を見たA間さんは愕然とした。

「3万円? なぜこんなに少ないんだ」

おまけに3万円から社会保険料と雇用保険料が差し引かれ、手にする金額はわずか。頭の中が真っ白になったA間さんは、明細書を握りしめたまますぐにB中総務部長(以下、「B中部長」)の元へ飛んで行った。

「部長、ボーナスが3万円なんて話が違うじゃないですか!」

Photo by iStock
 

A間さんに怒鳴られたB中部長は、詳細を聞くためにA間さんを伴って部署フロアの奥にある会議室に入った。

2人は椅子に腰かけると、A間さんは再び言った。

「面接時の話では夏のボーナスは基本給の2か月分、冬のボーナスは同じく3か月分がもらえると聞きました。私の基本給は現在35万円ですから70万円のボーナスが出るはずです」

「A間さんのお話はわかりました。ちょっとここで待っていて下さい」

B中部長は一旦席を外した後、ファイルを抱えて戻ってきた。そして、

「A間さんの今回のボーナスは3万円で間違いありません」

と言った。

「これじゃボーナス分の住宅ローンが払えません。もしかして詐欺ですか?」

「まあまあ落ち着いて下さい」

B中部長はまずファイルの中から乙社の給与規程を取り出し、A間さんに賞与について記載された項目を提示した。

「ウチの会社ではボーナスの査定期間があり、夏のボーナスは10月1日から翌年の3月31日まで、冬のボーナスは4月1日から9月30日までです。そして査定期間内すべての日に在籍している社員がそれぞれのボーナス支給の対象です」

そして続けた。

「A間さんの入社日は今年の2月1日で、夏のボーナスの査定期間の全部に在籍していません。だから規程により今回支給するボーナスの対象にはならないのです」

「じゃあ3万円っていうのは何ですか?」

「査定期間途中で入社した社員の場合、本来ならボーナスの支給対象外ですが一時金として一律3万円を支給しています」

会社の規程なら仕方がないとあきらめたA間さんは、気を取り直して尋ねた。

「すると、冬のボーナスは3か月分、105万円がもらえるんですね?」

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