2022.07.01
# ライフ

「被災地・熱海のためなら客寄せパンダにもなります」元AKB48“若女将で起業家”島田晴香の覚悟

2021年7月3日に発生した熱海市伊豆山土石流災害から1年。住民の手で撮影された大規模な土石流が住宅などを押し流す動画を記憶している人もいるだろう。しかし、時間の経過とともに、続報を見聞きする機会は少なくなっている。

そんな中、痛ましい災害の爪痕を風化させまいと、“広告塔”の役割を買って出ているのが元AKB48グループで、熱海出身の島田晴香さんだ。

実家である旅館の若女将と、アイドルのセカンドキャリア支援企業の代表の二足のわらじを履く彼女はいま、何を思うのか? 故郷への思いをライターの伏見学氏が訊いた。

熱海出身、元AKB48は何を思う?

「なんで……。どうして熱海でこんなことが起こっちゃったんだろう……」

2021年7月4日、元AKB48の島田晴香さんは静岡県熱海市の北部、伊豆山地区の被災現場に立ちすくんでいた。その時に受けた衝撃を、こう重々しく回想する。

その前日、7月3日に発生した土石流災害は、関連死を含めて27人が亡くなり、1人が行方不明のままである。それから1年。まだまだ復興は道半ばだが、これまでにさまざまな支援が行われてきた。島田さんもその一人として、現場でのボランティア活動に加え、復興支援を目的としたクラウドファンディングを実施した。こちらはスタートから約1カ月半で330万円を超える寄付が集まった。

なぜ島田さんが、と思った人もいるだろう。島田さんは熱海出身で、実家が代々、旅館をはじめとする事業をこの地で営んでいる。

元AKB48の島田晴香さん。現在は、起業した会社の「経営者」と、実家の旅館の「若女将」という二足のわらじをはく

「正直、私は芸能界を引退しているし、あまり表に出ることは好んでいません。でも、熱海が今こういう状況だと、たくさんの人に知ってもらえるのであれば、客寄せパンダにもなります」と、島田さんは地元に対する熱い思いを口にする。

とはいえ、一個人の力は限られている。そこで被災現場での支援活動はボランティア団体などと、クラウドファンディングはNMB48の元メンバーとも一緒に取り組んできた。

 

筆者がとりわけ関心を持ったのは、島田さんの行動力だ。いくら地元のことだとはいっても、誰もがすぐに行動を起こせるとは限らない。むしろ、できない人の方が多いのではないだろうか。島田さんを突き動かしたものとは何か。そして、災害から1年経った今、何を思うのか。

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