要介護認定を受けてみて思ったこと

私は進行性の難病のALS罹患者であることと、すでに自力で歩けなくなっていることもあって「要支援」の判定ではなく、「要介護」の認定を受けました。最初に「へえそうなんだ」と思ったのは調査方法でした。調査員さんの聞き取り調査をもとに、コンピューターが要介護認定等基準時間の推計値というのを出して分類していくのだそうです。

この要介護認定等基準時間というのが、いまだに介護保険利用者としてよく分かっていない項目なのです。教えてもらった感じでは「要介護認定等基準時間」とは、その介護利用者の方の介護にかかる手間を時間で表した目安なのだそうです。そして大切なのが「基準時間=介護サービスを受ける時間」ではないのです。介護の必要性を判断するための基準として厚生労働省が設定している時間で、これを介護サービスの礎にしていくのだそうです。

 

この連載でも書いていますが、2019年9月、私の最初の認定結果は「要介護1」でした。ちょっと変な言い方になりますが「頑張りすぎた結果」です。普段通りの自分を調査員さんにお見せすればいいのに、必要以上に頑張ってしまって「まだできる自分」をアピールしてしまったのです。当時を振り返ってみると「気合の入った自分」を思い出すことが出来ます。調査される本人は、無意識に頑張っちゃうのです(笑)。

2019年9月、トレーニングをしている津久井さん。この時はまさか「要介護」の認定がされるとは思っていませんでした 写真提供/津久井教生

これは悪いことではありませんが、日常を伝えた方が良いのです。なぜなら日常の生活状況に合わせた介護サービスを考えるので、必要な時間が得られる介護ランクが大切になってくるからです。もちろんだからといって、出来ないお芝居をしたりするのは駄目です。ご家族やケアマネージャーさん立会いのもと、ありのままの状態を見てもらうことが大切になると私は思います。

母の介護や自分が難病に罹患してみて思うのですが、介護サービスや病気などの申請は、早い方がいいと思います。もちろんご本人の性格や状況優先だとは思いますが、制度も含めて受けられるものがたくさんあります。ただし時間がかかるものが多いのです。破綻しそうになってからだと大変だと思います。どんどん声を上げて適切な介護体制が作られることが望ましいのです。