2022.06.26
# 日本病

100円ショップで、本当に100円で買えるのは日本だけ!

物価高でも、まだまだ「安いニッポン」 
「低所得・低物価・低金利・低成長」の「4低」現象。これが、バブル崩壊以降、日本が30年以上患っている「日本病」の症状である。最近、日本でも値上げラッシュが起こっているが、世界から見れば日本の物価は依然安い。「安いニッポン」の現状を、永濱利廣氏(第一生命経済研究所 首席エコノミスト)の新刊『日本病——なぜ給料と物価は安いままなのか』から紹介する。

「ビッグマック指数」で見る「安いニッポン」

世界中のマクドナルドで売られている「ビッグマック」の価格を比較した、有名な「ビッグマック指数」という指標がある。世界共通で売られているハンバーガーの価格を比較することで、各国の購買力を比較しようというもので、イギリスの経済誌「エコノミスト」が毎年2回発表している。

この2022年1月版を見ると、日本は389円(3.38ドル)で57ヵ国中33位。韓国は440円(3.82ドル)=27位、中国は441円(3.83ドル)=26位、タイは442円(3.84ドル)=25位。日本は、タイ、中国、韓国よりも安いことが分かる。

上位を見てみると、3位のアメリカは669円(5.81ドル)、2位のノルウェーは736円(6.39ドル)。そして、首位のスイスは804円(6.98ドル)と、日本とは2倍を超える差がある。

日本と同じ389円(3.38ドル)だったのはグアテマラ。前後は、32位のポーランドが396円(3.44ドル)、35位のペルーが387円(3.36ドル)で、これらの国々と同水準というわけだ。

なお、これは1ドル=115円時の計算によるもので、130円で換算すれば、日本はさらに安くなりランキングも下がる。日本マクドナルドは今年3月、原材料価格等の上昇により一部商品の値上げを発表したものの、約8割の商品は価格変更せず、ビッグマックも390円のまま据え置かれた。