
国会も新聞も、茶番はいらんねん! 言いたいこと言って、中から変えられる人が必要です 大石あきこ×鮫島浩
中にいたまま変革できるのが、本当は理想
大石 私が望んでいるのは、組織内部からシステムエラーが飛び出してくることです。組織の中で理不尽なことさせられて生きるなんて、おもしろくない。組織の常識を打ち破って「正しいことしたい」「今に見てろよ」と思っている、まだ見ぬ山本太郎のような人にエールを送りたいのです。
鮫島 内乱を起こしちゃう人ですね。大石さんのように。
大石 鮫島さんもそうですよね。そういう意味でも『朝日新聞政治部』はすごい本です。朝日新聞の構造を丸裸にしていて、しかも登場する幹部たちが実名で描かれています。組織の内情をここまでさらけ出しちゃうのは、慎重さが求められる世の中で、大変な苦労があったと思います。怖くなかったですか?

鮫島 吉田調書事件でひどい目にあって、免疫がつきましたね。バッシングも散々されたので、逆に腹をくくれたんです。一連のバッシングで分かったのは、政治不信の大きな理由は、政治報道不信だということ。逆に言えば政治報道が変われば、政治に対する見方が変わります。
大石 やはり組織の「獅子身中の虫」が、言いたいことを言って暴れることが大切だと思います。私は「政治家になるなんてすごい」とか「勇気があるね」と言われますが、実はそうではなくて。本当の力は、大阪府庁の中にいるまま、悪の組織の中にいるまま、組織を変えていくことです。組織の中で声をあげて、闘い続けることのほうがよっぽど怖くて、勇気がいって、そして強い。獅子身中の虫が最強なのは、現場だから、真実を知っているから。だから問題解決の答えを持っている。私はそういう人を応援したい。
次回は『れいわ新選組の山本太郎を総理にするために必要なこと』です。明日更新
仮想敵をつくって対立を煽る維新と橋下徹氏の圧力に政治家・大石あきこが抗う理由とは? 『維新ぎらい』は好評発売中。