横須賀選出の小泉進次郎が田原に激白「サイバーセキュリティの街」を日本に作る

田原総一朗インタビュー(後編)
ウクライナ情勢のなか、日本の安全保障が改めて問い直されている。在日米軍基地を持つ横須賀選出の代議士・小泉進次郎は、北朝鮮にも中国にもロシアにも囲まれているこの国の防衛をどう見ているのか? サイバー攻撃から日米安保体制の帰趨、在日米軍基地問題をこれからどう考えるべきか……進次郎が初めて具体的に語った。(この記事は前後編の後編です。前編はこちらから

衆議院議員
小泉 進次郎
SHINJIRO KOIZUMI

1981年、神奈川県横須賀市生まれ。関東学院大学経済学部卒業。米国コロンビア大学院政治学部修士号取得。米国戦略国際問題研究所(CSIS)研究員を経て、父・小泉純一郎衆議院議員秘書を務めた後、2009年8月衆議院議員に初当選(神奈川11区、現在5期目)。内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官、環境大臣兼内閣府特命担当大臣(原子力防災)、気候変動担当大臣を歴任。2021年11月、自民党総務会長代理に就任。

わずか540人の「自衛隊サイバー防衛隊」

田原 2022年3月、陸海空自衛隊のサイバー部隊を合体した「自衛隊サイバー防衛隊」が発足しました。鳴り物入りで立ち上げたわりには、隊員の数がたった540人しかいません。防衛白書によれば、中国のサイバー部隊は17万5,000人、北朝鮮でさえ6,800人も隊員がいるそうです。なんで日本の体制はこんなに弱いのだろう。

小泉 サイバー分野は、日米同盟の最も弱い部分です。これは単に防衛省や自衛隊だけの問題ではありません。経済社会全体のデジタル化の遅れが、日本の深刻な課題なのです。

田原 菅義偉総理の肝煎りで、2021年9月にデジタル庁が発足しました。DX(デジタル・トランスフォーメーション)だのデジタル化だの言っているのに、新型コロナウイルスの統計の取り方は全然デジタルじゃない。こんな体たらくでは、サイバー攻撃を防御するどころじゃないでしょう。なんでこうなったの?

小泉 日本にはびこる対面主義・印刷主義・前例踏襲主義のせいもありますよね。

Photo by Shinya NishizakiPhoto by Shinya Nishizaki

田原 なんで公務員の仕事はデジタル化できないの?

小泉 「デジタル化の遅れを取り戻さなければいけない」と言っている国会自体が、最もデジタル化していないことが問題なんですよ。2022年3月23日、ウクライナのゼレンスキー大統領が日本の国会でオンライン演説をやりました。正確に言うと、あれは国会での演説ではありません。我々が演説を聴いたのは、衆議院第一議員会館にある国際会議室です。

田原 そんなもの、国会議事堂でやりゃあいいじゃない。

小泉 国会議事堂には大型スクリーンもなければ、オンライン会議を開くための環境が整っていないのです。

田原 それはまずいね。

 

小泉 たとえば田原さんが、衆議院安全保障委員会の参考人として出席を求められるとしますよね。パンデミックが終息していないのですから、リモートによる出席でもいいじゃないですか。

でも委員会にはオンライン会議を開くための環境整備が不十分なことに加え、「リアルで集まることが出席だ」という考え方にしばられていることで、参考人のリモート出席はいまだに実現していません。

しかし、日本国憲法の国会条項に書いてある「出席」という2文字は、リアルな出席ではなくリモート、オンラインであっても構わない。憲法違反ではないという解釈が2022年3月、ようやく整理されました。

田原 ジャーナリズムの世界でもアカデミズムの世界でも、Zoomを使ったオンライン会議なんてみんな当たり前にやっていますよ。国会は遅れに遅れている。小泉さんたち若い国会議員の力で、早く現状を変えてくださいよ。

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