2022.06.23

習近平も驚く「中国銀行『預金が消えた』」大騒動の“全深層”…まさか「中国共産党」の“核心問題”に発展も!

福島 香織 プロフィール

いったい、何が起きているのか…?

事件の主犯は、今回問題が指摘された四つの村鎮銀行の背後にある共通の株主、河南新財富集団だ。

この企業集団は2022年2月10日すでに登記が抹消されており、そのオーナーの呂奕はすでに海外に高飛びしている。

これら村鎮銀行は河南新財富集団と許昌農業銀行が共同で設立。ただ、実際の運営は河南新財富集団が行っていた。

中国は一般に銀行業務の許可を得るのは非常に厳しい条件が課されるのだが、村鎮銀行に限っていえば設立条件がかなり緩い。それは業務が地元の農民や零細企業を対象にした極めて狭い範囲に限定されているからだ。

だが、インターネットプラットフォームがこれほど発展した時代では、こうした地域制限については抜け道を作ることができたという。

 

大株主である河南新財富集団は、第三者のインターネット金融プラットフォームや資金ブローカーを利用して、銀行預金の名義を借りて理財商品を設計。およそ2011年から10年にわたって、これら銀行の預金者の資金を違法に吸収してきた。

河南省許昌市公安当局は4月中旬に捜査を開始し、すでに容疑者を逮捕し、一部資金を差し押さえているという。

この河南新財富集団の董事長は呂奕という人物で、集団傘下の100以上の企業を通じて、全国いくつもの地方商業銀行、農商銀行、村鎮銀行に投資してきた。

呂奕は1974年生まれ、河南出身だが国籍はキプロス。自称、リベリア駐中国投資代表、キプロス・アフロサイダ投資集団会長。その錬金術はいかにも中国の時代性を反映している。

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