「ソニーの破壊者」と呼ばれた男・出井伸之…盟友が明かす「本当の素顔」

「新聞の悪口はプラス」と言い放った

運命を変えた一本の電話

「『松本くん、僕らは友達だからさ』。

出井さんは、いたずらっ子みたいに笑いながら、そう言ってくれました。出会った当初は怖い印象しかなかったのに、今になって、あの笑顔ばかりが浮かんできて……。出てくる顔はおじさんなのに、まるで恋煩いをしているような気分です」

'95年から10年間にわたってソニーの社長、会長を歴任し、主にデジタル・ネットワーク事業を推進してきた出井伸之さん(享年84)について、松本大さん(58歳)はこう話す。

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二人の出会いは'98年10月。当時、松本さんはかねて温めていたオンライン証券の事業構想を抱き、ビジネスパートナーを探していた。そんな時、知人から運命を変える一本の電話が入る。

「ソニーの出井伸之社長と食事をしているから来ないか、と。そこで出井さんに事業の説明をしたのが最初の出会いでした。ただ、ソニーとは出資比率で折り合いがつかず、交渉決裂寸前になってしまった。僕も諦めて別のパートナーを探そうと考えていました。

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