4月に就職を控えていた大学4年生の鈴木健太郎さん(当時22歳・仮名)は、「敷金礼金0円」「インターネットが無料で使い放題!」という言葉に引かれて、大島駅から徒歩8分のワンルームのアパートを契約しました。
【前編】『「敷金礼金0円」「ネット無料」の部屋に釣られた、22歳・新社会人の大誤算』でも紹介した通り、初めての一人暮らしへの期待に胸を膨らませていた鈴木さんですが、それから予期せぬトラブルに見舞われることになります…。
「インターネット無料」の実態
母親から初期費用29万2000円を借りて、無事に準備が整った鈴木さん。不動産屋で契約する際には、一緒に内見に行った担当者ではなく年配の男性スタッフが出てきて、契約内容を説明してくれた。
「重要事項の説明は以上となります。ここからの文字が小さくなっている部分は、お時間があるときにでも目を通しておいてください」
しかし最後に言い添えられた男性のこの一言が、その後の運命を大きく変えることになるなんて、鈴木さんはまだ気づいていなかった…。

そして鍵を受け取った鈴木さんは、後日友人に手伝ってもらって引っ越しを済ませた。新居で過ごす初めての夜、パソコンを開いた鈴木さんは、早速「無料」とうたわれていたインターネットに接続してみた。しかしなかなか接続できず、いつまで経ってもロード画面が続くばかり。仕方なくその晩は諦めた鈴木さんだが、翌日の朝に再びやってみると問題なく繋がった。
しかし夜になってみると、やはり一向に繋がらない。業を煮やした鈴木さんは、翌朝不動産屋に連絡してみた。