2022.06.24
# 日本語 # 梅雨 # 教養

ご存じですか? 多くの人が知らない「梅雨の言葉」

梅雨は「麦雨」ともいいます
梅雨を表す言葉には「麦雨」「黄梅の雨」などがある。青葉をぬらし、その色を鮮やかにする梅雨の雨のことを「青梅雨」という。こんな美しい言葉を知っていると、この季節の長雨も楽しくなる。

なぜ「梅雨」と呼ぶのか。

梅雨(つゆ、ばいう)の語源については諸説ある。

「露けき(露にぬれて湿っぽい)時期だから」

「梅の実が黄熟(おうじゅく)する頃の雨だから」

「湿度が高く、黴(かび)が生えやすいため『黴雨(ばいう)』と呼ばれ、それが転じた」などだ。
 

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そもそも梅雨という言葉が日本に伝わったのは、平安時代とされる。

その頃に日本で主流だったのは「五月雨(さみだれ)」という呼び方だ。

この言葉は平安期以降も俳句などに使われ、松尾芭蕉〈五月雨を集めて早し最上川〉や、与謝蕪村〈さみだれや大河を前に家二軒〉といった名句が詠まれている。

 

梅雨と同意の言葉には、ほかに「水取雨(みずとりあめ)」「麦雨(ばくう)」「黄梅の雨(こうばいのあめ)」などがある。

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「水取雨」の「水」は、田植えに使う水を指す。5~6月の長雨は稲作に欠かせない。同じ意味の言葉に「秧針の雨(おうしんのあめ)」がある。秧針は、稲の早苗(さなえ)のこと。


「麦雨」は、麦が5月下旬から6月にかけて熟することに由来する。たわわに実った麦畑に、やわらかく雨が降るさまは風情がある。


「黄梅の雨」は、梅の実が5~6月に熟して黄色くなることをもとにした言葉だ。

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