2022.06.24

まるで悪夢…「お受験」に振り回されて“精神的に追い込まれた”弁護士夫婦の末路

どうしてこんなことになったのか

弁護士の沙也加さん(40代・仮名)は、娘のお受験に挑戦する決断をしたものの、いわゆるプロフェッショナルお受験組と比べて出遅れたため、その特殊な環境に頭を悩ますことになる。その様子は前編記事でお伝えした通りだ。後編では、いよいよ本番を迎える娘のお受験、そして沙也加さんの苦悩と立ち直るまでを紹介する。

私が娘から子供らしさを奪ってしまった

お受験の合格発表のことを思い出すと、沙也加さんは今も平常心ではいられない。

「全部落ちたんです。ありえないと思いました。塾に報告したら、向こうも驚いていて…。本番でも娘は特に上がっている様子はなかったので、大丈夫だと思ったんですが。安全校も含めて、全部落ちました」

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沙也加さんは原因探しを始める。

「どうしてこんなことになったのか。考えに考えて思いついたのは、私がある学校の入試の際に、校門のところで子どもに声をかけてしまったのがまずかったのではないかと。あの時、私をチェックしていた人がいたような気がしたんです。夫に話したら『もし、それが原因で不合格になるとするなら、そんな学校に行く必要がある?』とあまり取り合ってもらえませんでした」

沙也加さんは激しく自分を責めるようになる。

「お受験をするようになってから、娘が私の顔色をうかがう子になってしまった。お受験をしなければ、娘はもっとのびのびと幼稚園生活を楽しめたかもしれない。私は彼女から子どもらしさと時間を奪ってしまった。そんな自分が許せませんでした」

 

さらに沙也加さんを不幸のどん底に陥れる事実が判明する。

「優子さんのお子さんが、受験した学校に全部受かって伝統校に行くことになったんです。高卒の子どもが全部受かって、うちの子が落ちるってどういうことですか?」

だんだんと沙也加さんは精神的に追い込まれていく。職場の人と「大人とは思えない」大ゲンカをしたり、ひどい体調不良にみまわれた。

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