こんにちは、新生児科医の今西洋介です。

私は、小児科の中でも赤ちゃんを専門とする「新生児科」の医師です。集中治療室(NICU)にはさまざまな赤ちゃんがやってきて、色々な命を見つめてきました。また、人気漫画『コウノドリ』の取材協力者のひとりで、漫画に登場する新生児科医「今橋貴之」(ドラマでは大森南朋さんが演じている)のモデルにもなっています。

ドラマ『コウノドリ』の撮影現場で、俳優の大森南朋さんとツーショットで撮った写真。写真/ドラマ『コウノドリ』公式Instagramより

6月14日、厚生労働省から発表があり、2021年の出生数が81万1604人と6年連続で過去最少を更新しました。なんでも国が2017年に公表した推計を上回るスピードで少子化が進んでいるようです。自分が生まれた1981年は出生数が1,529,455人ですからこの40年間でほぼ半分になっているのです。

これだけ少子化が進むと、かわいい赤ちゃんに出会いにくくなります。赤ちゃんは神秘的な存在で、無垢な存在です。しかし、赤ちゃんは大人の身体をそのまま縮小した生き物ではありません。

私たち大人とは異なる赤ちゃんの不思議な生体など、今回は赤ちゃんに関するトリビア的な情報を集めてみました。

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そもそも、なぜ「赤ちゃん」と呼ばれるの?

なぜ生まれた新生児や育ってきた乳児に「赤ちゃん」という名前がついたかというと、その名の通り皮膚の色が赤く見えるからです。

これは赤ちゃんの血液中に含まれる赤血球の量が相対的に増加する「多血症」という状態にあることが由来します。どうして多血なのかというと、赤ちゃんはお母さんのお腹にいる間は外にいるより血液中の酸素が少ない環境なので、限られた酸素を効率よく全身に運ぶ必要があるからです。

「赤ちゃん」が「赤ちゃん」と呼ばれる理由とは!? photo/iStock

ですが、赤ちゃんだからといっても過度な多血症は要注意です。黄疸、低血糖、呼吸の障害が出ることがあります。過度な多血症には点滴するだけでなく、体の血液をある程度抜いて(瀉血)生理食塩水に置き換える治療を行います(#1)。