2022.06.24
# 不動産

家族が決裂して「4800万円の二世帯住宅」を売りたい親子、彼らを襲った「意外な苦境」

田所健二さん(63歳・仮名、以下同)とその義理の息子(娘の夫)である小野田隆さん(38歳)親子は、それぞれの妻たち(母=清美さん、娘=智子さん)の強力な主張に屈し、田所さんの土地に4800万円で二世帯住宅を建てることになりました。

【前編】「63歳父が絶句…3500万のローンで「夢の二世帯住宅」を建てた親子、それが「破綻」を招いた理由」で見た通り、1300万円を田所家が現金で出し、残りの3500万円は小野田家がローンを組むことにしました。しかし、それが思わぬ悲劇につながってしまうのでした…。

※この事例は、不動産コンサルタントである筆者が受けた相談を元に、プライバシーに配慮してアレンジを加えたものです。また年齢は相談時の2021年のものです

〔PHOTO〕iStock
 

家を建てて5年後、かかってきた電話

家を建てるまでに紆余曲折はありましたが、新しい家は住みやすく、毎日孫の顔を見ることができるので、田所さんは「二世帯住宅にして良かった」と感じていました。

このまま暮らしていきたい、そう思っていましたが、家を建ててから5年ほど経つと、雲行きが怪しくなってきました。

「智子が家を出たいと言って困っています」

小野田さんからの電話でした。

小野田さんによれば、二世帯住宅にしてからというもの、清美さんが小野田家の息子のことで過干渉気味となり、何かと子育てに口を挟んでくるので、智子さんは嫌気がさしてしまい、とうとう清美さんと衝突したようなのです。

言われてみれば、思いあたる節はありました。この半年ぐらいは1階の田所さんの自宅に、智子さんが真二くんを連れて来ることなく、2階に遊びに行っても清美さんが話しかけているのに、智子さんが返事をしないという様子をしばしば目にしていました。その時は「たまたま喧嘩しているのかな」と軽く受け止めていましたが、もっと根が深い状況であったようです。

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