危険な密猟の実態…27歳のサファリガイド「太田ゆか」が見た野生動物保護の現場

南アフリカ共和国でサファリガイドをつとめる日本人女性が、ただ一人だけいるのを、あなたはご存知だろうか。『世界の村で発見!こんなところに日本人』でも注目を集めた太田ゆかさんは、南アフリカ政府公認のサファリガイド。観光案内だけでなく、危険な密猟者から野生動物を守る活動も行う――そんな太田さんの姿を追った『サバンナで野生動物を守る』の著者・沢田俊子氏が、その実態をお伝えする。

密猟者からサイを守れ!

ここは南アフリカ共和国の動物保護区。

発見したサイを追うヘリコプター。

身を乗り出すようにして構えているのは、麻酔銃。

茂みの間を見え隠れしながら逃げていくサイ。

ヘリコプターの高度を下げ、サイが少し広い場所に出た瞬間を狙う。

麻酔が命中すると、サイは、ゆっくりと倒れていく。

地上では、車でヘリコプターを追跡していたスタッフが、サイのもとへと急ぐ――。

サイの尻に注射筒が刺さっているのが見える。画像/‟You Tube「Yuka on Safari」・Painteddog.tv”より。サイの尻に注射筒が刺さっているのが見える。画像/‟You Tube「Yuka on Safari」・Painteddog.tv”より。

これは、密猟者からサイを守るための保護活動の様子だ。

このとき活動に参加していたのが、南アフリカ共和国で政府公認のサファリガイドとして活躍している唯一の日本人女性、太田ゆかさんだ。

単身で南アフリカへ

 

太田ゆかさん(27歳)は、大学生のときにアフリカを訪れ、広大な自然の中で暮らしている野生動物に圧倒された。

そして、それ以上に心を動かされたことがあった。

それは、サファリガイドが、観光客の案内をする以外に、アフリカの大自然が直面する密猟や野生動物の減少などの問題に取り組んでいることだった。

この時の思いが、のちに、サファリガイドになる大きなきっかけになった。

サファリガイドになるために

サファリガイドになるには、一年間南アフリカの訓練学校で学び、政府公認サファリガイドの資格をとらなければならない。

太田さんは大学を休学し、単身、南アフリカに渡った。

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