2022.07.11
# 投資信託

「米国株に集中」か? 「世界分散」か?これからの資産運用を考えるヒント

米国株のシェアは低下するのか
この数年、大きく盛り上がっていた米国株。しかし今年に入って、その勢いに陰りが見え始めている。米国集中か、それとも世界分散か、迷っている人もいるだろう。YouTubeチャンネル「聞いてわかる投資本要約チャンネル」の運営者で、著書『お金の名著200冊を読破してわかった! 投資の正解』を発表した投資家のタザキさんに、どちらの道を選べばよいのか、今後の見通しを分析してもらった。

「円建て」に偏りがちな日本人

大半の日本人家計の資産は、あまりにも円建ての資産に偏っています。現預金は円で保有するのが当たり前、株といえば日本株を買うのが当たり前、と考える人が大半です。窓口で証券マンから「米国株がいいですよ!」なんて言われれば「ちょっと異端な営業マンだ」と感じるのが、普通の日本人です。

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このような「ホームカントリーバイアス」がかかるのは、なにも日本人だけではありません。日本人が円建ての資産に偏るように、アメリカ人なら自国のドル建て資産に偏ってしまいます。しかし正しい分散をおこなうには、まず「ホームカントリーバイアス」を排除し、世界に目を向けることが重要です。

それに今は、ものすごく簡単に対外資産に投資できる環境が整っています。外貨預金でもいいのですが、株式などのリスク資産にも簡単に分散投資ができます。例えば、楽天VTI。楽天証券口座にあなたの「円」を入れてこの投資信託を購入すれば、「ファンド内で勝手に米ドルに両替してVTIという海外ETFを購入してくれる」のです。

仮の話ですが、今後円安が進行して1ドル=130円(2022年5月時点)から1ドル=260円になったとすると、中身の株価が動いていなかったとしても、ファンドの基準価額は2倍になります。

もし国内資産にしか投資していなければ、単純にドルに対しての購買力が半分になってしまいますが、外国の資産を買っておけばそういった事態も防げます。それを円建てで購入できるのは、とても便利です。

そして、ここからが本題なのですが、ホームカントリーバイアスを理解して世界への分散投資を始めた日本の個人投資家のYouTubeやTwitterでのコメントを見ていると、「米国株以外はいらない!」「アメリカ一択でいい!」と考える人が少なくないようです。もちろん全世界分散派も一定数はいますが、米国株一択派の人気はかなり強そうです。

ここが一つの論点になります。実際、過去10年間の成績を見ていると、そう思ってしまう気持ちもわからなくもありません。

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