マスク着用については賛否両論がある。海外の映像を見るとほとんど着用していないが、日本人の多くは身に着けている。政府は5月20日に新型コロナウイルスのマスク着用に関する見解をまとめ公表した。「(屋外では)人との距離が十分に確保できなくても、会話が少ない場合などは必ずしも着用の必要はない」としている。しかし、それから1ヵ月が経過しても、人はマスクを着けている。感染対策を引き続きしている人も多い中、これを「同調圧力のせい」と考える向きもあるが、必ずしもそうではないとも考えられる。

キャリア10年以上、3000件以上の調査実績がある私立探偵・山村佳子さんは「マスクは顔のコンプレックスを隠してくれます。コロナ禍に入ってから、浮気調査は増えています。これは私見ですが、“マスクイケメン(美人)だから浮気があったのかもしれない”と思うケースも多いです」と語る。彼女は離婚調査に定評がある「リッツ横浜探偵社」の代表だ。
今回山村さんのところに相談に来た女性は、「マスク生活」が夫の浮気の大きな原因になっているのではないかと語ったという。それはどういうことなのか。この連載は、調査だけでなく、調査後の依頼者のケアまで行う山村氏が見た、現代家族の肖像でもある。

山村佳子
私立探偵、夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県横浜市で生まれ育つ。フェリス女学院大学在学中から、探偵の仕事を開始。卒業後は化粧品メーカーなどに勤務。2013年に5年間の修行を経て、リッツ横浜探偵社を設立。豊富な調査とカウンセリングを持女性探偵として注目を集める。テレビやWEB連載など様々なメディアで活躍している。
リッツ横浜探偵社:https://ritztantei.com/
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出会いはアプリ、年収が「億」だから結婚した

今回の依頼者は、専業主婦の杏奈さん(30歳)。港区のベイエリアにあるタワーマンションに住む“控えめなセレブな奥様”という雰囲気の女性です。「結婚して3年になる夫(35歳)と、まさかこんなことになるなんて」と落胆を隠せない様子。
杏奈さんの腕の中に、生後8ヵ月だという女の子の赤ちゃんがすやすやと眠っています。

杏奈さんの夫の職業を伺うと、「投資家です」と言います。デイトレーダーなどではなく、不動産や会社に投資がメイン。そこが生み出す利益が収入源だそう。
「夫は大学時代に日本最高峰の大学で経済を学んでいます。大学在学中から会社再生や事業承継などをテーマに、見どころがある会社のコンサルティング。その社長に取り入って、会社を再生させては、その利益の数パーセントを報酬として受け取るビジネスをしていました」

夫がコンサルに入るのは、技術はあるのに、先見性とプランがない小規模な会社だといいます。しかし、そういう会社の経営者はプライドが高い。そんな人々の懐の中に入る人間力は、仕事における強い武器です。

「そうなんです。夫は仕事ができると思います。だから年収は“億”を越えている。私と夫はマッチングアプリで出会ったのですが、この異常な高年収も結婚を決める一つの要因でした」