「マスクは顔のコンプレックスを隠してくれます。コロナ禍に入ってから、浮気調査は増えています。これは私見ですが、“マスクイケメン(美人)だから浮気があったのかもしれない”と思うケースも多いです」

こう語るのは、キャリア10年以上、3000件以上の調査実績がある「リッツ横浜探偵社」の私立探偵・山村佳子さんだ。コロナ禍、「マスクの顔」がもはや定番となった今、新しい形の「浮気相談」が増えているというのだ。

山村さんのもとに寄せられる相談は、まさに「家族の肖像」が浮かび上がる。今回相談に来た女性は30歳の専業主婦・杏奈さん。タワマンに暮らし、投資家の夫は年間億を稼ぐ「億男」だという。前編「アプリ婚した「億男」の夫、コロナ禍「マスク生活」が浮気の原因となった理由」では、杏奈さんが「お金」があるから結婚したこと、仕事ができるけれど容姿にコンプレックスがあると思われ、性的にも弱気だった夫がコロナになってから豹変したこと、そして離婚を切り出してきたことをお伝えした。離婚を言い出した原因を「マスクハンサム」な夫が浮気しているからだと断言する杏奈さん。依頼した調査の結果は……。

山村佳子
私立探偵、夫婦カウンセラー、探偵。JADP認定 メンタル心理アドバイザー JADP認定 夫婦カウンセラー。神奈川県横浜市で生まれ育つ。フェリス女学院大学在学中から、探偵の仕事を開始。卒業後は化粧品メーカーなどに勤務。2013年に5年間の修行を経て、リッツ横浜探偵社を設立。豊富な調査とカウンセリングを持女性探偵として注目を集める。テレビやWEB連載など様々なメディアで活躍している。
リッツ横浜探偵社:https://ritztantei.com/
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夫のオフィスの場所を知らない妻

今回の依頼者は、専業主婦の杏奈さん(30歳)。港区のベイエリアにあるタワーマンションに住む“控えめなセレブな奥様”という雰囲気の女性。生後8ヵ月になる女の子のママでもあります。

結婚して3年になる彼女の夫の行動が疑わしく、私たちに調査を依頼。夫は年収が億単位の“マスクイケメン”。夫は容姿が特徴的で、マスクを着けているとイケメンだが、外すと個性的な顔立ちをしており、モテず地味だったといいます。マスク必須のコロナ禍で、夫の帰宅が遅くなり、私たちに調査を依頼してきました。

夫は自宅に帰ってきたり、来なかったりを繰り返しているので、ベタ付きで調査をしました。一応、都心にオフィスを構えており、従業員が2人いるというので、依頼者の杏奈さんに聞くと「場所はわかりません」と即答。夫の仕事に対する妻の無関心もまた、浮気の要因のひとつでもあります。

会社を調べると、表参道のオフィスがヒット。そこに張り付くことにしました。2日目までは動きがなかったのですが、3日目の木曜日の11時に夫が出社してきました。胸にハイブランドのロゴがドーンとプリントされているTシャツを着て、高そうなジャケットを羽織っています。確かに小柄で手足が細く、お腹が出ていますが、その圧倒的な目力が印象に残ります。マスクをしているからこそ、その特徴が冴えている。堂々たる姿勢でエレベーターに乗り込む。目力に気おされてその他がかすんでしまうのです。

後に画像を解析して、靴のブランドを特定すると、何十万円の単位で取引されているスニーカーでした。時計も500万円以上する人気のモデル。それがしっくりと馴染んでおり、女性からはモテそうです。

17時にオフィスから出てくると、タクシーを留めて渋谷方面へ。ハイブランドの路面店で、自分のためにシャツ、ハーフパンツ、水着を購入。50万円程度を支払っていました。そして、その日は渋谷エリア内の閑静な低層マンションに帰宅。この物件は、夫の会社が社宅として契約している夫の別宅でした。