スーパーの野菜売り場には様々な形のナスが並ぶ。一本売りの大きな長いナス、箱の中に並ぶ水ナス、卵型の米ナス、もちろんおなじみの袋入りの長ナスや短ナスも。
形やサイズが異なるものは、味や食感も違うのか。ミートソースに入れたり麻婆茄子にする時と、焼きナスを作る時では選ぶべきナスは変わるのか。
野菜の達人・佐々木一信さんに聞いた。

ほかの食材に色うつりしない「白ナス」も最近見るようになった。写真提供:佐々木一信

教えてくれたのは、食品宅配サービス「オイシックス・ラ・大地」で野菜のバイヤーを務める佐々木一信さん。旬を迎える野菜を求めて全国の畑を飛び回りながら、新しく出た品種の生長具合や、天候の影響など、生産者に聞きながら自らの目で確認する毎日。おかげで北海道から九州まで全国の野菜の今を知り尽くしている。

佐々木さんが担当する「Kit Oisix」はシリーズ累計出荷数1億食を突破した。写真提供:佐々木一信
佐々木一信
1978年生まれ 累計1億食を突破したミールキット「Kit Oisix」に使用する青果物の仕入れ、製造を担当。在学中に青果売り場でのアルバイトをきっかけに青果物に魅了され、地元栃木の仲卸に就職。以後青果商社、外食産業、加工工場など青果物の流通現場を渡り歩き、2018年より「オイシックス・ラ・大地」に所属。農林水産業流通マッチングナビ「アグリーチ」検討委員、食の地域ブランド審査員など公的機関のアドバイザーも。

※以下、佐々木さんのコメントです。

関東と九州のナスは形が違う

5~9月に旬を迎えるナスは日本全国で栽培されています。各地域に地ナスと呼ばれる昔から受け継がれている品種があり、形や色がカラフルなイタリアン系ナスなどさまざまな種類が見られます。地方に旅行された時には、ぜひ直売所に寄ってみてください。新たなナスが発見できるかと思います。
たとえば九州では長ナスが主流でよく食べられています。関東でよく食べられている短ナスは、実は高知県が生産量日本一です。
一般的には北に行くほどナスの長さは短くなり、東北では丸ナスや小ナスが主流になります。

出荷待ちの長ナス。写真提供:佐々木一信