灘中高→米マサチューセッツ工科大学(以下・MIT)卒業後、日本の教育や受験勉強に疑問を抱き、主に小学生を対象に、少人数でのオンライン・ライブ授業をおこなう新しい教育サービス『スコラボ』を開設した前田智大さん。

前田さん自身も提供しているEdTech(エドテック)と呼ばれる教育とテクノロジーを掛け合わせた領域での様々なサービスについて綴っていただいた前編【灘→MIT卒の起業家が語る、共通テストの得点伸び率50.4%…テクノロジーが変える教育】に続き、後編では便利で効率的なEd Techを使用する上で気を付けたい点とともに、さらなるEd Techサービスの波について教えていただきます。

テクノロジーの活用で気を付けたい点

暗記系の学習でもDuolingo (デュオリンゴ)というアプリやMonoxer(モノグサ)という解いて覚えるアプリが流行っています。

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英単語などを暗記するときに、単語帳を使用して覚えていましたが、すでに覚えている単語も何度も見るムダがありました。けれどAI教材だと、もっと早くもっと効率的に学ぶことができます。

わたし自身は、今の小中高生の学びに活用できるテクノロジーは多いと思っていて、こういった、英単語などを短期間で記憶することができ、勉強時間が大幅に短縮されるAI教材も、フルに活用すべきだと考えています。

学習の効率化におけるテクノロジーはどんどん使っていくといいと思います。

一方で気をつけないといけない点は、「何をするべきか」を考える時間がなくなることです。自分だけで新しいことを学ぶ力も、鍛えられなくなるのでは?という懸念もあります。

AI教材に頼り過ぎた学び方をしていると、AI教材がまだない領域であったり、AI教材を作るコストに見合わないようなニッチな領域の専門的な事を学ぶ際に「新しいことってどうやって学んでいったらいいんだっけ?」と自分で考えられなくなる可能性はあると思います。

割り切ってAI教材を使う一方で、「どうして学びたいのか」「どんなことを学んだらいいのか」を自分で考える“くせ”をつけないと、与えられたものだけど消化し、その消化スピードは上がるけれど、考える力はなくなっていく、となってしまいます。

ここまでが2つ目のEdTechの波です。