今、主に小学生を対象に、少人数でのオンライン・ライブ授業をおこなう新しい教育サービス『スコラボ』が注目を集めている。立ち上げたのは、名門・灘中学校/高等学校(以下・灘校)出身の二人。20代半ばにして強い志を持って、オンライン学習の企業『Mined』を創業した代表取締役の前田智大さんと、COOの趙慶祐さんだ。灘校卒業後はそれぞれ米マサチューセッツ工科大学と東京大学に進んだ。今回、前田さん、張さんに、8月1日から募集開始となるFRaU主催『FRaU SDGs edu こどもプレゼン・コンテスト』の選考委員をつとめていただくにあたり、改めて学びとはなにかを考えるため、掲載時に反響が大きかったお二人への取材記事を再編集の上お届けする。

『スコラボ』立ち上げにまつわるエピソードをお伝えした前編【名門・灘からMITと東大に進み、起業…20代コンビが「日本の受験勉強」に抱いた違和感】に続く中編です。

今の日本の教育の問題点とは

現在、『スコラボ』で選べるオンライン参加型クラスの数は実に100以上。前田さんと趙さんも、それぞれ講師のひとりとして、子どもたちが好きなゲームの世界を通して、プログラミングや量子コンピュータが学べるような数々のユニークなクラスなどを担当している。

『スコラボ』を運営していて、一番手応えを感じることは? と訊ねると、「保護者の方たちから『子どもがこんなに勉強を楽しんでいる姿を見たことがない』という声をいただいたときですね」(前田さん)という答えが返ってきた。

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「今の学習って、おもしろくないものが多いんですよね。でも、ふだんはおもしろくなかったことが、こういう目的を持つと、すごく熱中できるんだ! と分かれば、子どもの中で『学ぶことって楽しい!』という思い出ができますし、今までおもしろくないと思っていたことも、実は大事な何かにつながっているかもしれない、という想像ができるようになります。

日本の教育の問題点は、子どもが何かに興味を持ったとき、その興味が続いている期間内に、子どもたちがもっと学びたいと思える“材料”がないことなんです。例えば、ちょっと数字に興味を持った子供に、じゃあ、算数をやらせてみようと思っても、算盤や学校のカリキュラムに則ったドリル系になってしまう。子どもが今、持っている興味と、コミットさせられるカリキュラムとの差がすごく大きいんです。なので『スコラボ』では、子どもが何かに興味を持つきっかけと、その興味に柔軟に応える場を作っているところです」(前田さん)