極秘の「全国選挙会議」冒頭で
「紅白歌合戦の見直し検討」「50代職員のリストラ」など、NHKの大改革を遂行中といわれる前田晃伸会長。反発する職員も多数出ているが、今度は「報道局の大看板」と局内で重要視される参院選の選挙特番に「苦言」を呈し、現場記者のやる気がますます削がれているという。
「少しでも早く当確を出そうとしているようだが、別に当確が1分遅くなろうが、視聴者にとっては大した問題じゃない」

NHKでは、国政選挙の直前に決起集会「全国選挙会議」を開く。会長も出席する重要イベントだが、今回の参院選にあたって開かれた際、前田会長は会議冒頭で前述のように言い放つと、早々に途中退席した。
国政選挙の開票速報では、毎回NHKと朝日新聞・テレビ朝日連合が当確の速さをめぐり、それぞれ膨大なマンパワーを割いて鎬を削っている。報道局所属の記者が言う。
「民放各社が選挙特番でもタレントを起用する中、お堅い内容のNHKが視聴率トップを維持しているのは、ひとえに『速さ』のおかげです。候補者も『NHKの当確が出るまでは万歳をしない』という人が大半で、ウチが遅れると各陣営から苦情が来ることすらある」