「プーチンの後継者」をめぐる戦い…ロシアの今後は「4通りのシナリオ」に絞られた

勝ち残るのは誰なのか

ロシアでは、プーチンの後継者を決める仁義なき戦いがはじまっている。

シロビキ(諜報、軍、警察など)は、シロビキ政権の存続を目指す。一方、オリガルヒ(新興財閥)は、欧米受けのいい後継者を立てることで、経済制裁解除を狙う。

勝ち残るのは誰なのかーー。

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気になるプーチンの病状

プーチンは、複数の深刻な病を患っているとされる。今までに報じられたのは、血液のガン、喉頭ガン、すい臓がん、パーキンソン病、精神疾患などだ。

しかし彼は、5月9日の対ドイツ戦勝記念日でも、6月17日のサンクトペテルブルグ国際経済フォーラムでも、元気に演説をしている。実際のところは、どうなのだろうか?

注目されているのは、毎年恒例の「プーチン・ホットライン」が延期になったことだ。

「プーチン・ホットライン」とは、国営テレビの生放送で、プーチンが国民からの質問に4時間ぶっつづけで答える番組だ。例年は6月に実施されているが、今年は行われないことになった。

その理由としては、急激なインフレやロシア軍の戦死者数など、「都合の悪い質問が出ると困るので延期にした」という説がある。

 

しかし、そもそも、誰もがプーチンに直接質問できるわけではない。その前に、スタッフが電話やメールなどで候補者を選別し、「都合の悪い人間」を排除しているのだから、都合の悪い質問など、させなければいいだけだ。

そこで、考えられるのが、「重病説」だ。つまり、プーチンは、去年までのように4時間連続で質問に答えられる状態にない、と。

元モスクワ国際関係大学教授のヴァレリー・ソロヴェイ氏は6月26日、「クーフニャ・オポジツィイ」(野党のキッチン)というインターネット番組で、プーチンの健康状態について語った。

同氏によると、プーチンは現在、精神刺激剤を投与することで、「演説できる状態」を無理やり作り出しているのだという。

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