2022.07.04

日本の都市鉄道、なぜか「海外輸出」がうまく行かない「3つの理由」

海外展開への3つのハードルとは

世界に類を見ない大量高密度旅客輸送

日本は、世界に冠たる旅客鉄道大国だ。国際鉄道連合(UIC)が2020年に発表したデータによると、世界の年間旅客鉄道輸送人員のうち24%を日本が占めている。つまり、世界で1年間に鉄道を利用する人のうち、およそ4人に1人は日本の鉄道を利用しているのだ。これほど鉄道利用者が多い国は他にない。

そのような日本で、とくに鉄道が発達しているのが東京圏であり、日本全体における年間旅客鉄道輸送人員の6割以上を占めている。つまり、東京圏ほど鉄道が発達した都市圏は他にないのだ。

それゆえ東京圏の鉄道では、世界に類を見ない大量高密度旅客輸送を日々実現している。しかもそれを支える列車たちの動きは秒刻みで管理されており、高い定時性(時間の正確さ)を誇っている。

[PHOTO]iStock
 

となれば、日本、とくに東京圏で培われた都市鉄道のハードやソフトの技術やノウハウを海外に売り込めるのではないか。そう考える人はおそらく多いだろう。

ところが、そのことを鉄道関係者に聞いてみると、彼らは首をひねるばかりで、縦に振ろうとはしない。昨年投稿した記事「日本の新幹線、なぜか『海外輸出』がうまく行かない『3つの理由』」でも記したように、そもそも日本の鉄道があまりにも特殊すぎるがゆえに、新幹線だけでなく、都市鉄道でさえも海外展開には根本的なハードルがあるようだ。

SPONSORED