提供:b-ex

家と同じように、ヘアサロンでも地球にやさしいヘアケアアイテムを使いたい。そんな思いを受け止めてくれるのが、サロン業界で始まった「グリーンプロジェクト」。地球への思いを同じにする美容室が見つかれば、髪を切ることもSDGsにつながります。

サロンの取り組みを知ることで、
髪を切る時間がより豊かに。

地産地消の食材を使うレストランを選んだり、ゼロカーボンに取り組む企業の製品を意識的に買ったり……。SDGsの考えが広まったことで私たちの日々の選択は少しずつ変わり始めている。

ならば、これからのヘアサロン選びはどうすればいいのか? できるなら、家で使っているのと同じように、環境負荷の少ないシャンプーやトリートメントを取り入れているサロンに通いたいと考えている人はきっと多いはずだ。

そんな時に役立つのが、サロン業界で今年始まった「グリーンプロジェクト」。創業47年のヘアケアメーカー〈b-ex〉が立ち上げ、サロンを起点に業界のグリーン革命を進めようとしている。

「私たちは世界の様々な社会問題に強い危機感を抱いています」とb-ex代表取締役社長の福井敏浩さん。「昨年、経営の柱のひとつにSDGsを掲げたのも、地球温暖化や水質汚染といった社会課題に対して、正面から向き合い、解決に向けたチャレンジをしたいと考えたからです。その取り組みのひとつがグリーンプロジェクト。ヘアサロンから“世界のゼロカーボン”を目指します」

グリーンプロジェクトはサロン選びの新たな指針となる。サロンが取り組むべきSDGsアクションを「グリーンスコア」として定め、その活動状況を“見える化”するのだ。スコアの内容は多岐にわたり、「カラー剤のアルミチューブをリサイクルしているか」「ペーパーレスに対する取り組みを進めているか」といった環境問題や循環型経済にコミットした項目から、「男女平等な報酬体系を整えているか」「ハラスメント研修や対策をしているか」といったジェンダー平等や労働環境にまつわる項目もある。こうした業界初の取り組みに賛同が集まったのも、b-exが長年、全国のサロンに良質なヘアケア商品を紹介してきたから。

「サロンとの連携力を強みに成長してきたからこそ、業界全体を巻き込んで社会課題に立ち向かう使命がある」と福井さんは話す。

このプロジェクトの強力なパートナーとなるのが、台湾発の「O’right」だ。グリーン革命をミッションに掲げる企業で、展開する製品は世界で100以上の賞を受賞している。グリーンプロジェクトでは、世界初のゼロカーボンシャンプー「O’right」を日本のサロンへ浸透させ、サロンのSDGsアクションをサポートする。

美容室では、使うシャンプーの説明を受けることがあるが、それが農業廃棄物となるコーヒーの殻から抽出した天然カフェインエキス配合のシャンプーで、容器はコーヒーかすから生まれた100%生分解可能ボトルだったらどうだろう。さらにボトルの底には植物の種が埋め込まれていて、空のボトルを土に埋めると、適した環境下では、そこから芽がでるという。

「O’rightを使えば、こうした話題を通して美容師とお客さまが自然と環境問題について対話できます。双方の間に“グリーンブリッジ”を架けることも、グリーンプロジェクトの狙いなんです」

グリーンプロジェクトは一過性のものではなく、ヘアサロンと連携しながら、共に学び、育っていくことを目指している。

「今はスタート地点に立ったばかり。第2弾、第3弾の企画を発表しつつ、じっくりと取り組んでいくつもりです。ゼロカーボンの未来が訪れると信じて、我々にできることを続けていきます」

サロンが取り組むSDGsアクション

ヘアドネーションに積極的に協力する。

ヘアドネーション賛同サロンでは、ボランティアでカットを行っている。ドナーシートを用意していたり、カットした髪の毛をまとめてNPO法人に送るサロンもある。

使い終えたカラーチューブを車椅子にリサイクル。

カラーチューブはアルミでできており、使用済みチューブを大量に集めれば、専門業者が買い取ってくれる。数年前に立ち上がった「BBリサイクルパートナーズ」が中心となり、カラーチューブを各サロンから集め、買い取りによって生まれた収益で車椅子を購入・寄付する活動が全国に広がっている。ゴミ削減にもなる取り組み。

顧客情報はタブレットを導入してペーパーレスに。

初来店時に記入する顧客シートは、iPadなどのタブレットを導入することで紙資源を消費しないよう工夫。毎月、廃棄が出る紙雑誌を止め、デジタル雑誌を導入するサロンも。

節水できるシャンプー台やシャワーノズルを採用。

サロンでもっとも多く消費する資源のひとつが、水。少ない水の量でも気持ちよくシャンプーができるよう、水をバブル状にして放出するノズルを採用するなどしている。

サロンスタッフにマイ箸やマイボトルを配布。

サロンスタッフが出すごみを削減する取り組みも。マイ箸やマイボトルをサロン側から支給するなど、使い捨てを止め、サロン内で食器を洗って使う習慣を根付かせている。

ヘアケア商品はサステナブルなアイテムを導入。

環境負荷の少ないヘアケアアイテムを選ぶサロンが増えている。中でもサロンの支持を得ているのが、台湾発の「O’right」。原料から製造工程、廃棄後まで、プロダクトのライフサイクル全てにおいてCO₂排出削減に取り組んでおり、土に埋めると分解される100%生分解性のあるボトルを使用した「世界初のゼロカーボンシャンプー」を提供している。

グリーンプロジェクトとは?

全国のヘアサロンと進める、地球にやさしいサロンづくりのためのプロジェクト。ヘアサロンが取り組むべき24のSDGsアクションを定め、活動状況をグリーンスコアとして可視化。利用者のサロン選びに役立てる。世界初のゼロカーボンシャンプーを開発した「O’right」社製品を広めるなどサロン業界のCO₂排出量削減を目指す。

b-ex

1975年創業。ヘアコスメブランド「Loretta」やニュアンスヘアカラーブランド「THROW」など、質の高いアイテムを展開するヘアケアメーカー。2021年に旧社名「株式会社ビューティーエクスペリエンス」から新社名「株式会社b-ex」に変更し、SDGsを経営の柱のひとつに掲げる。ヘアサロンを起点とした「グリーンプロジェクト」を始動させるなど、日本のサロン業界のサステナブル化を牽引する。


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●情報は、FRaU2022年8月号発売時点のものです。
Illustration:Romi Watanabe Text & Edit:Yuka Uchida