2022.07.05

「日帝残滓の清算だ!」…韓国でいま騒がれる「豊田アパート」の知られざる悲劇

歴史的建造物が消える

日本の統治時代「最古級のアパート」が注目の的

東京都渋谷区の渋谷駅前にある築63年(1953年完成)で日本最古の分譲マンション「宮益坂ビルディング」の解体が2016年に決まった時、日本ではメディアが取り上げて大きな話題になった。

一方、韓国では日韓併合時の1937年に建てられた「忠正アパート(チュンジョン/アパートは、日本でいうマンションの意)」がある。今年で完成から85年が経つアパートで、外観が緑色だから目立つ。宮益坂ビルディングが完成する16年も前に建てられたアパートだ。

忠正アパートは日本の統治時代に建てられた最古級のアパートだが、そんな忠正アパートもついに取り壊されることが決まって、いま話題の的になっている。統治時代に建てられたものであるため、韓国国内でもさっそくさまざまな反応が出て、騒がしくなっているのだ。

韓国ソウル photo/iStock
 

6月15日に開かれたソウル市第7次都市計画委員会で、忠正アパートが位置する「麻浦5区域整備計画案」が可決された。

忠正アパートは、竣工当時は「プンジョンアパート」と呼ばれていた。

「プンジョン」とは「豊田」の韓国語読みだ。このアパートを設計した日本の建築家・豊田氏から名前を取った。

日本は、統治下で起こっていた住宅難を解決するために様々な手を打ったが、そのうちのひとつが忠正アパートだったという。

当初は4階建てで、15坪から35坪タイプの部屋が52世帯もあった。

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