2022.07.02
# 競馬 # タイトルホルダー # 凱旋門賞

「この馬は社台には絶対入れない」凱旋門賞に挑むタイトルホルダー生産者・ 岡田牧雄氏が持つ決意の理由

宝塚記念を圧勝し、秋には凱旋門賞に挑戦することが決まったタイトルホルダー。その生産者である岡田牧雄氏のロングインタビュー後編。前編「「日本競馬の『凱旋門賞狂騒曲』に終止符を打つ」 タイトルホルダー生産者・岡田牧雄氏 特別インタビュー」では、岡田氏に凱旋門賞挑戦への経緯などを中心に振り返ってもらったが、後編記事では、タイトルホルダーやデアリングタクトを産んだ岡田スタッドの「育成方針」や、タイトルホルダーの未来についても語ってもらった。

デアリングタクトの復活

今回の宝塚記念ではタイトルホルダーの圧勝のほか、もうひとつ、忘れてならないのがデアリングタクトの頑張りである。同馬が所属するノルマンディーオーナーズクラブは、岡田氏率いる“岡田スタッドグループ”の一翼を担っている。

出走馬中、2番目となる上がり時計をデアリングタクトは記録した。3着に押し上げたその脚に、“さすが3冠牝馬!”と誰もが大きな拍手を禁じ得なかった。繋靱帯炎からの復活が簡単ではないことも、最近のファンはよくよくご存知だ。

「最後の直線では、最初、タイトルホルダーしか見てませんでした。よし、勝てる!と思った瞬間に、デアリングタクトの応援に切り替えたんです。『交わせ、交わせ』と声が出ましたけども、4着か……と実は思っていました。だから、写真判定が出て、これも本当に嬉しかったですね。この馬は違う、やっぱり本物だ、と思えましたから。

休養明けの2戦目を迎えて、状態はすごく良くなっていました。1週前の追い切りで引っ掛かってしまい、チグハグな印象を与えましたけども、それだけ“走りたい意識が強い”ということでもあったわけなんです。

ご存知のとおり、デアリングタクトは3冠制覇以降、勝てていません。なので、どこかで勝たせてやりたい、と常々思っています。秋の古馬三冠か、と最初は考えましたけども、勝ち癖を付ける意味合いもあって、まずはオールカマーを使って、十分な間隔を取る中で、エリザベス女王杯へ向かうのがベストかもしれませんね。そのあとの“中1週”は厳しいローテーションになりますけども、ジャパンカップももちろん視野に入っています」

写真提供:一般社団法人umanowa
 

筆者のこれは私見になってしまうが、タイトルホルダーの最近の充実ぶりを見ても、デアリングタクトの復活劇を見ても、岡田スタッドグループの“育成方針”を評価しないわけにはいかない。

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