2022.07.04
# 選挙

これからの選挙を「激変」させうる「新しい投票スタイル」があった…!

漢字が読めない有権者も投票可能に

6月5日に投開票が行われた松戸市長選は、73歳の現職・本郷谷健次氏の勝利で終わった。しかし選挙戦自体は、過去最多の候補者が乱立し、かつその半数以上が「辞職した松戸の地方議員」という異例の事態となり話題を呼んだ。

「選挙インターバル」をキーワードにして、その戦いを読み解いたのが【前編】『地方議員「辞職→出馬」の原因…? 見過ごされてきた「選挙インターバル」の大問題』だが、引き続き以下では投票方式に注目しながら松戸市長選を分析していきたい。この選挙、実は投票方式も「異例」だったのだ…。

珍しい「スタンプ式」投票

この松戸の市長選挙は、きわめてアクチュアルな問題を考える上でも示唆的である。というのも、今回の選挙は「スタンプ式」投票で行われたからである。

松戸市長選「投票の際の注意」
 

この「スタンプ式」投票とは、丸を付けて投票する「記号式投票」の一類型である(候補者の名前を直接書き入れるのは「自書式」)。公職選挙法第46条の2には次のようにある。

「条例で定めるところにより、選挙人が、自ら、投票所において、投票用紙に氏名が印刷された公職の候補者のうちその投票しようとするもの一人に対して、投票用紙の記号を記載する欄に〇の記号を記載して、これを投票箱に入れる方法によることができる」

この投票形式では、鉛筆で〇を書くのが一般的だが、スタンプで〇を記載することも可能なのである。こうした記号式の投票を検討しよう。

通常のボールペン(上)とスタンプ式のペン(筆者撮影)

松戸市では、1971年に「松戸市長選挙等における記号式投票に関する条例」を制定し、1973年の市長選挙から記号式投票を採用している。これは1962年の公職選挙法改正で地方自治体の首長選挙において、1970年の公職選挙法改正で地方議員の選挙において、条例で定められた場合に記号式が可能となったことを受けてのことだ。

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