2022.07.12
# 不動産

小室夫妻も想定外のインフレに悲鳴? 日本人は知らない「ニューヨーク家賃事情」のリアル

年間30万円以上アップもあり得る

家賃は「毎年上がる」が米国の常識

ニューヨーク市ブルックリン区の繁華街に位置する筆者が暮らすアパートメントビル。現在、幾つもの空室がリノベーション工事に入っていて、平日の昼間は騒音でとにかくうるさい。

このようなリノベ工事はこの街で特段珍しいことではない。賃貸物件を所有する不動産オーナーは退去者が出るとここぞとばかりに内装工事を繰り返し、綺麗になった部屋の家賃を上乗せして、移住したばかりのニューカマーたちに貸し出すのだ。

日本ではあまり知られていないが、アメリカの都市部にある賃貸物件の家賃は、経済成長に合わせて基本的に毎年上がり続ける(契約内容により2年毎の場合は上昇率も高いが、年間総額にすると2年の方が得)。

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これを日本人に話すと必ず「え、なぜ?」と驚かれる。その反応を見て、逆に私にはこのような疑問が浮かぶ。「日本の家賃はなぜ毎年上がらないの?」

貸す側が「強気」で交渉の場に出られるのは、全米はもちろん全世界から人が集まる大都市たる所以かもしれない。とにかく需要が高いのだ。

特にニューヨークやロサンゼルス、サンフランシスコなどの都市は、世界の中心で一旗揚げたい実業家や芸術家、一攫千金&アメリカンドリームを夢見る若者に加え、途上国からの出稼ぎ労働者までもが集まるというのが、根本的に日本とは違うところ。

10年以上同じアパートに住む筆者の家賃も、毎年漏れなく上がり続けている。唯一家賃が上がらなかったのは、記憶にある限り新型コロナのパンデミックで街が大打撃を受けた2020年だけだ。

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