カツカレーはどう食べるのが「一番楽しいか」、実験したら「いろんなこと」が見えてきた…!

堀井 憲一郎 プロフィール

私の中のカツカレーの望ましい姿は、カツはライスとカレーのあいまにあって、カレーが半分くらいかかっているもの。それがいいとおもっている。

完全埋没カツを見て、あらためて自覚した。

 

とんかつの「主役」は、肉なのか?

もともと、とんかつ店でとんかつを頼んでも、私はあまりとんかつソースをかけない。

ときにはまったくかけない。

店にもよるのだが、揚げたてのアツアツがまだ冷めないうちに出してくれる店では、かけなくてもうまいから、そのまま食べる。

別に塩も要らない。塩とんかつってのも、なんか違う気がする。揚げたてをすぐに出してくれる店では塩も不要である。塩とんかつという名前も方式も私は苦手である。そのまま食べるだけだ。

ただ、揚げたてが出てくるのは、わりとこぢんまりした店でないとむずかしい。

どうやら、昭和貧乏時代育ちとして私は「カツレツのコロモ」が好きなのだ。

なんとなく世の中の人の感覚として、とんかつ(カツレツ)におけるコロモと肉の関係は肉が主人、コロモが従者という主従関係でとらえている人が多数派である気がするのだが、私のなかにはそういう主従がない。

半々である。

西にコロモ、東にカツ、がっぷり四つに組んでもらいたい。

うちの近くに「肉を充実させたとんかつ店」というのがあって、行列もできて人気なのだが、申し訳ないが、私には物足りなかった。申し訳ない。

肉を充実させたぶん、コロモは薄くて、サクサク感があまりない。

な、なんか違う……。

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