2022.07.05

1万5257 品目の“値上げ計画”が存在! 黒田日銀が裏付けた値上げラッシュの「真実」

「日銀短観」でわかったこと

日銀の黒田東彦総裁が先月の講演で、「家計の値上げ許容度も高まってきている」と言い放って庶民感情を逆なでし、発言の撤回に追い込まれたことは記憶に新しい。

皮肉なことに、あの黒田総裁が率いる日銀が先週末(7月1日の金曜日)公表の統計調査「日銀短観」で、昨今の値上げラッシュのすさまじさを裏付けた。

photo by gettyimages
 

特に、中小企業に比べて大企業は値上げを急ぐ傾向が鮮明で、短観が示した指数によると、6月末までの1か月間の大企業・製造業の値上げぶりは1980年以来、実に42年ぶりの猛烈な勢いに達したのである。

さらに、注目すべきは、短観には、今後1年間の値上げの勢いが過去最大になると示唆する指数が含まれていることだ。

今回は日銀短観が浮き彫りにした値上げラッシュの一端を紹介したい。

われわれ庶民を苦しめる値上げラッシュは、日銀が注目の短観を公表した7月1日も休む間もなく続いていた。

食品の一端を挙げると、この日出荷分から、朝食に欠かせない食パンや菓子パンを平均で7.1%値上げしたのは山崎製パンだ。この値上げは、今年1月にやはり食パンと菓子パンを平均で7.3%上げたのに続くものだ。食パンや菓子パンについては、同じ日、敷島製パンとフジパンもそれぞれ最大9%の値上げに踏み切った。

小麦粉も、日清製粉ウェルナ、ニップン、昭和産業が7月1日に揃って値上げした。このうち日清製粉ウェルナは今年1月に家庭用小麦粉を値上げしたほか、2月にはパスタやパスタソースを3~9%値上げしたばかりである。

食用油では、日清オイリオグループが7月1日にオリーブ油とごま油を5~30%、汎用油を10~20%値上げした。同社は4月にも家庭用を1キログラムあたり40円以上引き上げるなど食用油を値上げした。さらに振り返れば、去年も4度値上げした実績がある。

菓子では、カルビーがポテトチップスクリスプを10~20%、ネスレ日本がキットカットを10%程度、それぞれ値上げしたのが、やはり7月1日だ。

7月1日に値上がりした飲料には、伊藤園の野菜飲料やティーバッグ製品の4~15%がある。酒類に目を移すと、メルシャンが1000円以上のワインを8~10%、サッポロビールが焼酎や輸入ワインを1.4~49.8%値上げした。

さらに、乳製品では、伊藤ハムが輸入物のチーズを8.4~14.5%値上げした。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら
SPONSORED