2022.07.06
# 選挙 # マスコミ

テレビ局が「選挙前報道」に極度に“及び腰”になるきっかけとなった事件とは?

テレ東の事前特番が英断と言える理由

元テレビ朝日ニュースデスクが解説

テレビ東京が参議院選挙投開票の前日、7月9日に池上彰さんなどが出演する「投票前日特番」を放送する。(『Are you ready?池上彰の参院選直前SP』7月9日(土) 13時28分~14時23分放送)

30日に行われた定例社長会見によると、テレビ東京が選挙の事前番組を放送するのはおよそ10年ぶりのことだという。

また、配信でも参議院選挙の解説コンテンツを配信しており、これは初めての試み。「若い人に選挙に行ってもらうため」に投票日の前日に特番を放送することなどを社として決めたようだ。

これは非常に素晴らしいことだ。賞賛に値する「大英断」だと私はテレビマンの端くれとして、また長年ニュース番組の制作に携わってきた立場から思う。

ただし、後できちんと説明するが、実はこの決断は大英断ではあるが「本来誰にでもできたもの」でもある。いや、むしろなぜ各局ともこれまで、今回のテレビ東京のような決断ができなかったのか、が情けないくらいだ。

photo by gettyimages
 

テレビの選挙報道は長年にわたって、言ってみれば「必要な時には情報を与えず、もう要らなくなってから情報を大量に降り注いでいたようなもの」だった。

各局ともに「さあ選挙だ」となると、社を挙げてチームを組む。政治の取材を日頃から担当している政治部の人間のみならず、報道局全体、いや、元報道局にいて異動になった「報道OB」も社内から集結させて「選挙特番体制」をつくる。

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