「マスク神話」と「ワクチン神話」
さて、そんな中、厚労省や文科省もついに「屋外ではマスク不要」と言い出した。しかし6月25日、東京は35度、群馬県伊勢崎市は40度を超える猛暑の中、圧倒的大多数の人々は以前と変わらずマスクをして外を歩いていた。一体、何の罰ゲームなのか。
この2年6ヵ月の間、日本人はすっかり「コロナは怖い」「マスクとワクチンは身を守るための最高のツール」「コロナを怖がらずマスクとワクチンをしない者は非国民」と洗脳されてしまった。気温40度の中をさまようマスクの群れは、この洗脳が完成したことを意味する。

洗脳は解けるのだろうか。いや、なかなか難しいと思う。何しろ、絶好の機会をすでに失っているからだ。
厚労省はワクチン未接種者と接種者の陽性者数のデータを開示し、あたかもワクチンが効果を発揮しているかのように見せかけていたが、実はそのデータは改竄されており、むしろ接種者の方が陽性になりやすいことが、今年5月に明らかになった。
ワクチンを2回打った人は「ワクチンを2回打ったから自分は守られた」と思っただろうが、それでも、マスクも常時着用。専門家や各地の商業施設は「ワクチン2回打ってもマスクを!」と呼びかけた。「マスク神話」は終わらないのだ。
一方、「ワクチン神話」については終わりが見えてきた感がある。
『<新型コロナ>3回目接種した人の割合、首都圏で最も低い埼玉 若年層が課題「正しい知識を広めたい」』(埼玉新聞電子版・4月26日 ※3回目接種率が20代が30.1%、30代が33.2%に「とどまる」ことを懸念する内容)という記事が示すのはまさに「若者の3回目ワクチン離れ」である。
そして4回目については『初日はガラガラ…4回目ワクチンの大規模接種会場「750人の枠にわずか6人」大阪府』(MBS・6月24日)という記事も登場した。
この2つの記事の背景には次の3つの可能性が見てとれる。
2)副反応で38度~40度台の熱を出して数日間寝込みたくない
3)当初2回の予定だったのが3回になり、4回になり、5回目も用意されていると知り「終わりが見えない」と考えて損切りをした