2022.07.08
# マンガ

「友達やめさせてもらうわ…」アルコール依存症の21歳女性が「親友」から絶交を言い渡されるまで

日本人の平均寿命は男性81歳、女性87歳。高齢化社会と呼ばれて久しいなか、アルコール依存症患者の平均寿命は52歳といわれている。長引くコロナによる生活の変化や不安、ストレスによって、酒量が増えていると悩みを抱える人も少なくない。

アルコールによって人間関係が崩壊し、その苦しみから逃れるために、またアルコールに手を出してしまう……漫画家の最上うみみさんがアルコール依存症と向き合った日々を綴った『お酒で壊れた人が集まる場所で』が、SNSを中心に大きな反響を起こしている。

最上さんは、アルコール依存症の母を持ち、幼少期から虐待を受けて育ったという。「自分は絶対にお母さんのようにはならない」そう心に誓っていたが、母親が亡くなった途端、激しい虚無感に襲われ、気が付けば自身もお酒をやめられない日々を送るようになってしまった。このままではいけない…最上さんは偶然見つけた、アルコール依存症に悩む者がちが集う“お酒をやめる会”という自助グループへの入会を決意する。そこでは想像を絶する出来事が待ち受けていた――。

『お酒で壊れた人が集まる場所で』(最上うみみ)
 

他人事だと思っている人も多い

アルコール依存症の自覚のある人、無自覚ながら飲酒に罪悪感を抱えている人、アルコール依存症の家族や友人に悩んでいる人…本作を読んだ方からはどのような声が寄せられているのだろうか。作者の最上さんは語る。

『お酒で壊れた人が集まる場所で』(最上うみみ)

「お酒は身近な存在だけれども依存症を他人事だと思っていた方が多かったようです。私の作品を読んで、少なからず当てはまる部分がある方はゾッとしたと言います。お酒は良い面ももちろんありますが、飲み方を間違えると恐ろしい面もある、そんな風に感じてくれたようです。

私の体験を通して『アルコール依存症』という病気の認識が生まれてくれたのが嬉しいです。

そしてお酒の問題があれば「自助グループ」という道がある。作品のなかには様々なタイプのお酒に悩む人たちが出てくるので、今後似たような方と出会ったとき『もしかしたら依存症かもしれない』と意識してあげて、自助グループの存在を教えてあげてもらえたら嬉しいですね」

本記事では最上さんの承諾のもと、最上さんが体験した日々を取り上げる。

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