2022.07.09
# マンガ

「軽トラの助手席で…」母の再婚相手から性的虐待を受けた女性を苦しめる「密室での記憶」

漫画家の魚田コットンさんが幼少期から10年間にわたり、母の再婚相手(継父)から繰り返し受けた性的虐待の日々を告白する『母の再婚相手を殺したかった 性的虐待を受けた10年間の記録』が、SNSを中心に大きな反響を起こしている。

シングルマザーの母と姉と三人で暮らしていた魚田さんは、小学校4年生のときに、母が連れてきた友人グループの中にいた“ツカサ”と名乗る男と出会う。彼はのちに魚田さんの新しい父親になる男だった。一緒に遊んでくれたり、母親の代わりに寝てくれたり、可愛がってくれているのだと疑わなかった魚田さん。だが、その愛情は次第に歪みを増していき、果ては幼少期から10年間に及ぶ、性的虐待につながっていった――。

魚田さんは次のように語る。

「この話はもともと運営していたブログで描きはじめたもので、継父による性的虐待は、ブログで公表するまで誰にも言ったことがありませんでした。それになぜか後ろめたさを感じていて、友人や夫を騙しているような気分でいつも過ごしていました。ずっと私の中でどす黒いヘドロの様にへばりついていて、何度も誰かに言おうと思ったり、ネットでどこかに書き込もうとしたりしたことがありましたが、最後まで勇気が出ませんでした。

不思議ですよね、こっちは完全な被害者なのに。なぜか自分が悪いことをしたような後ろめたさや罪悪感を感じてしまうんです」

『母の再婚相手を殺したかった 性的虐待を受けた10年間の記録』(魚田コットン/竹書房)
 

二人きりになったとたん…

本記事では前編に続き、魚田さんの承諾のもと、魚田さんが体験した日々を取り上げる。

シングルマザーだった母の交際相手“ツカサ”から性的ないやがらせを受けていた魚田さん。その後、母親とツカサは再婚し、妹も生まれた。(自分の子供が出来て本当に父親になったら、さすがに私に興味はなくなるよね)という魚田さんは希望を抱いていたが、それすらも打ち砕かれてしまう。

ツカサの意向で急遽ツカサの実家に移り住み、中学校まで車で片道30分の道を通わなければならなくなった魚田さん。ふだんは母親が送迎してくれていたが、ある日、母親から「今日はパパ(ツカサ)が学校の近くで仕事があるから、連れて行ってもらって!」と告げられる。

恐れていたことがやってきた。しかし、拒否するわけにはいかない。拒否するには明確な理由が必要で、それを言うと、ツカサから性的いやがらせを受けていることが母親に知られてしまう…。

『母の再婚相手を殺したかった 性的虐待を受けた10年間の記録』より

軽トラの助手席に無表情で乗り込む魚田さん。全身が緊張し、思わずカバンを胸に抱きしめた。

すると、ツカサがにやつきながらこう言い放った。

「お前さぁ、セックスしたことあるか?」

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