東大は「世界の地方大学」にすぎない…天才投資家・瀧本哲史が遺した、大学生へのメッセージ

2019年8月に夭逝したエンジェル投資家、経営コンサルタントの瀧本哲史。2007年からは京都大学客員教授を務め、長きにわたって大学生たちにメッセージを伝え続けました。そんな彼が遺した言葉は、『武器としての決断思考』『僕は君たちに武器を配りたい』をはじめ数々の著作にも収められています。

このたび発売された新刊『瀧本哲史論文集 カオスの時代の、若者(ゲリラ)たちへ』(星海社新書)も、瀧本さんが若者に向けて著した一冊でした。予測できない出来事が次々と送る非常時の現代で、彼らはどのように生きていけばいいのか? ベンチャー経営戦略論や組織論、さらには交渉術など多岐にわたった瀧本さんの論文集の中から、東大、早稲田、慶應、京大の各大学の学生に向けた「最後のメッセージ」をお届けしましょう。

※本稿は、瀧本さんが亡くなる数日前に各大学生協にて実施されたフェアに、彼が寄せた言葉を『瀧本哲史論文集』から抜粋、再構成して掲載しています。
 

後輩たちに贈った言葉

1994年に東京大学を卒業した瀧本哲史さん。まずは出身校である東京大学の学生たちに向けたメッセージを見てみましょう。

【東京大学のきみへ】
世界の地方大学、東大に満足するな

とりあえず東大。
正解のあるゲーム、個人よりも所属組織が大事、無難な優秀性。
そうした古い仕組みの象徴が東大でした。
東大売りの雛壇芸人もその延長に過ぎません。
カオスの時代に必要なのは、突き抜けた個の決断を、交渉によるネットワークを通じて、世界に広げていくこと。
自分の人生を自分だけのものに作り上げていくこと。
決断と交渉。
『思考の整理学』に続く定番になっています。
大学時代を人生のピークにしないために必須な武器を手にして下さい。

母校に対して、「世界の地方大学」にすぎないと舌鋒鋭く喝破した瀧本さん。しかしそれは、「東大」という名前に満足している後輩たちに対して、奮起を促すための言葉だったのではないでしょうか。

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