2022.07.20
# 井上尚弥

なぜ井上尚弥は、ダウンを奪った後「行かないよ」と言ったのか?

父・真吾トレーナーが振りかえる
去る6月7日、WBC世界バンタム級王者であったノニト・ドネアを倒し、WBC、WBA、IBFの3団体王者となった井上尚弥さん。『The RING』から世界最強王者に選定され、豪快なパンチでKOを奪い続ける姿はまさに「モンスター」。
そんな井上尚弥さんの父親兼専属トレーナーであり、『努力は天才に勝る!』の著者である井上真吾さんへの、ドネア戦に関するインタビューを前後編に分けてお届けします。

今回の試合は100点

3団体王者となった尚弥さん(中央)、父親の真吾さん(右)

:ドネア戦の後、尚弥さんが今回の試合は100点とおっしゃいました。ボクシングとしてほぼ完成形に近づいたという認識は、トレーナーとして、お父さんとしてもあるのでしょうか。

真吾:完勝でしたから、この間の試合に関しては、そう言わざるを得ないですよね。10ラウンドまでもつれたとかいうならばともかく、尚弥にはまったくダメージもなく、圧倒して試合を終わらせられたので、100点と本人が言うのもおかしくないと思います。しかも相手があのドネアですから。自分も過信とは思わない。

もちろん、100点は、あの試合の出来ということであって、尚のボクシング自体のことではないんです。それは、また次の試合になると、どうなるかはわからない。相手が変わったら、もしかしたら苦戦するかも知れない。そこは、ほんとにもう、一つ一つの試合ですから。

 

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