【一流私大卒で大手商社勤務】26歳1人娘が連れてきた好男子の「婚前調査」でわかった「ヤバすぎる正体」

前編<「初めての挨拶で経歴書を用意」26歳1人娘が連れてきた結婚相手の「かすかな違和感」と「ヤバすぎる婚前調査」>で見てきたように、松崎さん夫妻の26歳の1人娘が「結婚したい」と、両親である松崎一郎さん夫妻に紹介したのは、一流商社に勤務する32歳の山本公則(仮名)さんという男性だった。

見た目にもパリッとした高級スーツに身を包み、なかなかの好青年に見えたのだが、「マッチング・アプリで出会い交際3ヵ月」「将来は松崎さん経営の宝石店を受け継ぎたい」との言葉に唖然としてしまい、「この男はダメだ! 私の第六感がそう告げている」と感じたという。

しかし、すでに彼に夢中となって、一日でも早く結婚したいと願っている娘に、頭から結婚反対を告げても効果は薄い。なにしろ、彼が結婚に適さない男性であるという証拠がなく、あくまで松崎さんの父親としての直感にすぎないからだ。そこで、彼と結婚した場合、幸せになれない事実を調査してほしいと弊社に依頼してきたのであった。

今回の調査はいわゆる「婚前調査」と言って、将来の配偶者となる相手の素行と身辺に問題がないかを調べるものだ。ただし、本籍地や出生地、思想、信条、宗教など、「個人情報保護法」で規定されている条項は調査できない。

その旨を納得いただいて、早速、周辺調査に動き出した。

「非の打ちどころのない経歴」は本物か?

まずは彼の経歴書に、嘘がないかを確認することになった。手っ取り早く真偽が判明しやすいのは、勤めている会社に本当に在籍しているのかという点である。経歴書によれば、一流商社のエネルギー輸入の部署に勤務していることになっている。そこで松崎さんの了承を得た上で、「松崎さんの知り合い」として電話をかけたのである。

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すぐに所属部署に繋がり、彼の名前を告げて替わってくれるよう頼んだところ、「お電話、替わりました。山本です」と本人らしき人物が出た。話をした探偵は、自分は松崎さんの知り合いであり、お嬢さんの結婚相手であるあなたがどのような人柄なのか、一度電話して欲しいと頼まれたと告げた。

すると彼は仕事中だったこともあり、少々不機嫌な様子であったが、結婚相手の父親の知り合いならば、邪険に扱うわけにはいかないと思ったのか、2、3分ほどのたわいもない雑談に付き合ってくれた。

その結果、松崎さんと会ったことも、お嬢さんとの結婚に関しても素直に認め、怪しいそぶりはみじんもなかったことから、彼は結婚を申し込んだ山本さんで間違いないと結論づけた。本来ならば仕事に関しては疑いが張れ、松崎さんもほっと胸を撫で下ろしても良いのだが、松崎さんはこの結果に憮然としたままだった。

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