2022.07.30
# ライフ

過酷なヤングケアラー・若者ケアラーを救う「公的支援」と心から求める「3つの支援」

若くして祖父母や、両親の介護を担わざるをえなくなった「ヤングケアラー(若者介護者)」。日本では18歳からおおむね30歳代までのケアラーを「若者ケアラー」と呼び、今回ご紹介する拓真さん(29歳)もその一人だ。

拓真さんは、母親の介護と仕事のトラブルで精神疾患を発症。経済的にも困窮し、やがて自殺を考えるように……。

そんな拓真さんのような人は、どこに頼ればよいのだろうか。実は生活保護以外にもさまざまある公的支援を、『おばあちゃんは、ぼくが介護します。』の著者で、自身もヤングケアラーの経験を持つ奥村シンゴさんが紹介する。

「無料低額診療」で病院に行こう

まず、病院に行く経済的な余裕がない場合は、「無料低額診療」を検討してください。

「無料低額診療」は低所得者など生計困難者が、必要な医療サービスを受ける機会を制限されないよう、無料または低額な料金で医療サービスを利用できる制度です。申請から診療開始まで2週間ほどかかり、調剤薬局での薬の費用、入院した際の食事代、差額ベッド代などは対象外です。

Photo by iStock
 

・対象者
「低所得者」「要保護者」「ホームレス」「DV被害者」「人身取引被害者」などの生計困難者

・基準
おおまかにいえば住民税非課税世帯で、たとえばフリーター(独身)単身世帯は年収100万円以下。拓真さんの世帯は会社員、専業主婦、子ども2人世帯ですので、年収205万円以下であれば対象になります

・受診方法
「無料低額診療事業実施事業所一覧」を検索→医療機関で利用希望を伝える→担当者と生活状況などについて面談→申請書類提出→認定か否か本人へ通知→無料低額診療受診

・全額免除か半額免除か
全額免除は1ヶ月の収入が生活保護基準のおおむね120%以下で(一部免除は140%以下)、健康保険加入または、生活保護開始までの原則1ヶ月、最大3ヶ月。
半額免除は、1ヶ月の収入が生活保護基準のおおむね140%以下で、生活保護開始までの原則1ヶ月、最大6ヶ月。

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