安倍元首相襲撃事件…山上徹也容疑者が恨んだ「宗教」と「カネ」

彼が過ごした街を歩いてみた
週刊現代 プロフィール

一家の大黒柱として…

山上容疑者は2002年に海上自衛官として採用され、05年8月に任期を満了させた後は職を転々としていたとみられる。

「大学を中退したとか、自衛隊に入ったのはお金のためという話も聞こえてきます。一家の大黒柱として家計を支えるつもりだったのでしょうか」(前出の社会部記者)

 

現在、母親は一人暮らし。山上容疑者とは同居せず、母子は距離をとって暮らしていた。

奈良市内のマンションで一人暮らしをしていた山上容疑者は、今年5月まで大阪府内の人材派遣会社に登録し、1年半、派遣先の京都府の倉庫でフォークリフトを運転するなど、熱心に仕事をしていたという。

一時は家族とともに裕福な暮らしをしていた容疑者。しかしその後、収入は乏しく、狭いマンションの一室でただ一人、将来に希望も見出せないまま憎しみと恨みを募らせながら、ひたすら銃をつくっていたのだろうか。

機動隊が容疑者の自宅マンションに入る前の様子。物々しい空気が漂っていた

「容疑者からしてみれば安倍さんは真逆の人。経歴も家族にもお金にも恵まれています。そうした意味でも安倍元首相、ひいては社会全体を憎んでいたのではないでしょうか」(前出の社会部記者)

9日午後、安倍首相の亡骸は無言のまま自宅に戻った。選挙が終わった11日に通夜、12日に葬儀が行われる。

銃撃事件から1日経った9日、現場には多くの市民が献花に訪れ、手を合わせていた。

近鉄・大和西大寺駅の事件現場に設けられた献花代には訪れる人が絶えなかった

山上容疑者にとって、宗教は愛や救い、平安をもたらすものではなく、罪と憎しみ、そして悲しみを与えたということなのだろうかーー。

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