大勝した岸田政権は、安倍元首相の遺志を継ぐことができるか? 先送りでは話にならない

とりあえず政権は安泰でも

参院選では、自民は63議席、公明は13議席の76議席となり、非改選とあわせて146議席。過半数を超えたので、とりあえず政権は安泰だ。もっとも情けなかったのは、立民の16議席、共産の4議席だ。

まずは、安倍元首相のご冥福をお祈りしたい。

筆者は、7月7日の夕刊フジで、《筆者の周りでは、内閣支持率は予想以上に下がっているとみる人が多い。こうしたことから、各マスコミの情勢分析のように、自民党はそう簡単に60議席以上の楽勝とはいかないのではないか。》《選挙はげたを履くまで分からないので、まだひと波乱、ふた波乱もありえる。》と書いた

一応、自民は事前の予想通りの勝ち方だった。しかし、これは8日までに下振れしていた情勢が、安倍元首相の「暗殺」によってぶり返したとみるべきだろう。

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10日投開票の直前の8日、安倍元首相は遊説先の奈良で銃撃されて亡くなった。安倍元首相は日本史上もっとも傑出した政治家だ。日本が偉大な人を失ったのは大きな痛手である。脱力感とともに、どこにぶつけていいのか分からない怒りもこみ上げてきた。

参院選で、自民と公明の与党による政権は、とりあえず安泰となった。

野党の立憲民主党や共産党は、日銀の金融緩和政策を否定し、利上げを示唆するなど、有権者の関心が高い経済政策に問題があった。またロシアによるウクライナ侵攻でも、相変わらず国際的に非常識な「お花畑論」を展開した。リアルな安全保障の議論ができず、存在意義を見いだせなかった。

 

日本維新の会が勢力を伸ばしたのは、自公よりまともな経済政策と安全保障論を主張したことで、岸田文雄政権に対する有権者の不満を吸収したといえる。国民民主党は訴えた政策はよかったが、結果が伴わなかった。

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