2022.07.12
# 安倍晋三

安倍晋三元首相銃撃事件…注目される「超エリート」奈良県警トップの「責任の取り方」

更迭、辞任は避けらない……

誰かが責任をとらなければならない

奈良市内で参院選の遊説中に安倍晋三元首相が7月8日、銃撃されて死亡するといった前代未聞の事件が発生した。警察当局は国政選挙に限らず地方選挙を含めて選挙全般を警備の対象としており、特に「大物政治家」が応援演説に駆け付ける際には多くの警察官を動員して不測の事態に備えている。ただ、今回については、警察内部からも「失敗だったと言わざるを得ない。責任問題に発展することになるだろう」との声が上がっている。

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長年にわたり警備部門で政治家や国賓らの要人警護や大規模なイベントなどでの雑踏警備に携わってきた警察当局の幹部A氏は、「要人警護などの警備は何事もないことが成功で、何かが起きてしまったら失敗。今回、安倍さんが殺害されてしまったことは結果的には大失敗と言わざるを得ない」との感想を述べた。

この幹部は、「要人警護では今回のような選挙での遊説が最も危険だ」と指摘する。

知名度の高い政治家の演説には多くの聴衆が集まる。聴衆の中に危険人物が紛れ込んでいる可能性がない訳ではない。演説が無事に終わった後も緊張は続く。政治家は有権者の間に入って行って接触したがる。最近ではコロナ禍もあり握手はできないが、グータッチをして支援を呼びかける。有権者から記念撮影を求められれば断る政治家はまずいない。このような状況で不審者が紛れ込まないかどうか神経を使う

ただ、今回の現場となった奈良市の近鉄大和西大寺駅前のロータリーで、事件は演説の最中に発生した。ましてや安倍元首相は聴衆の中に分け入っておらず、警戒にあたる警察官は周囲を監視できる状態だったが、背後からたやすく接近を許してしまった。

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