
アパレル業界に「DX革命」を起こした、 “オーダーメイド”の「ローコード開発」とは?
──ただ一口にアパレル企業と言っても規模や得意分野など様々です。APASYSが最大の効果を発揮するのは、どういった組織でしょうか。
背戸土井:規模の大小や分野にかかわらず、一定の効果はあるのではないでしょうか。強いて言えば UI(ユーザーインターフェイス)には力を入れており、直感的に使いこなすことができます。これまですべてアナログでやっていた企業でも利用しやすいと思いますので、導入の効果も実感しやすいかもしれません。
また、既にシステム化に取り組んできた大手には不向き、というわけではありません。実際、他社システムを導入済みだった企業にAPASYSへ変更していただく事例も増えてきました。

Claris FileMaker でアプリ開発速度が3倍に
──APASYSはClaris FileMakerというローコード開発プラットフォームを使って作られたと聞いていますが、この開発プラットフォームを選択された理由を教えてください。
背戸土井:私自身はソフトの開発を専門的に学んだ経験がなかったのですが、そんな私でも使いこなせたということがプラットフォーム選定の最大のポイントでした。
弊社はインドに子会社を持っていますが、そこで働く海外出身の社員も理解しやすい、言語の壁を超えてとっつきやすい開発プラットフォームだと感じています。
また、インターテクスチャードさんをはじめとしたお客様と一緒に画面を見ながら、その場で必要に応じてアプリをカスタマイズできます。これに関しては「Claris FileMaker以外のプラットフォームでは不可能」と言っても過言ではありません。それでいて、アプリの開発期間が圧倒的に短く、類似の基盤を使えば3ヶ月を要する工程が、Claris FileMakerなら1ヶ月かからないこともあるほどです。

加えて、提供しているClarisがAppleの子会社である点も見逃せません。最近はローコード開発という言葉をよく聞くようになり、多くの企業がプログラミング工程の少ないアプリ開発ソフトを提供していますが、数年後にその会社が消滅してしまってはどうしようもありません。その点でも母体がしっかりしているClarisの製品ならばセキュリティーや、アフターケアも万全ですし、安心してお客様にサービスを提供できると考えています。