安倍元首相が撃たれた日「岩田明子記者」がテレビに出なかった本当の理由

「最も近い記者」の姿が見えない

「安倍元首相が演説中に倒れて出血している模様」との速報スーパーがNHKのテレビ画面に流れたのは、7月8日午前11時40分過ぎのことだった。NHKではその後、通常番組をほぼ休止して延々とこのニュースを伝え続けた。

基幹ニュースである午後7時からの「ニュース7」は通常の30分から1時間45分に拡大し、事件そのものの詳細、容疑者像、専門家による警備上の問題点の指摘、政界の反応、安倍氏の政治家としての歩み、世界各国首脳のコメントなど、ありとあらゆる面からこの大事件を仔細に報じた。その後、午後9時からの「ニュースウオッチ9」も放送時間を通常の倍の2時間に拡大して事件を伝えた。

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だが、それらのメインニュースに、日本の全メディアの中で安倍氏に最も近いと言われる記者の姿が全く現れなかったことが、ネット上で話題になった。言わずと知れたNHK解説委員の岩田明子氏その人だ。

安倍氏の遺体が奈良県立医科大学付属病院から東京・富ヶ谷の自宅に到着したのは翌9日の午後。その後、岸田文雄首相をはじめ、自民党の茂木敏充幹事長ら現職の政府・自民党の幹部、それに森喜朗元首相や小泉純一郎元首相らが次々と弔問に訪れた。

そうした中、岩田解説委員もその日の夕方6時ごろ、安倍氏の自宅に憔悴しきった表情で入り、遺体と対面した。翌週発売の「週刊文春」に彼女のインタビューが掲載されたが、岩田氏は事件前日の7日夜も安倍氏と参院選情勢などをめぐって電話で話をしたという。

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