7月22日(金)に3冊同時刊行される『VOCE』(講談社)9月号にて、3つの表紙それぞれで3つの顔を披露し、発売前にネット書店では予約分がすべて完売したというほど話題。「田中みな実買い」という言葉まで現れ、発信する情報すべてがブームとなる田中みな実が語る美容論!

『VOCE』(通常版表紙)9月号/講談社

美容が心から好き。その愛と熱がアイデンティティに

田中みな実の“好き”はとにかく純度が高い。中でも美容に関しては、プロも舌を巻くほど研究熱心。その愛と熱が認知された結果、ここ数年は、愛用アイテムが飛ぶように売れる“みな実売れ”なる現象が頻繁に起こっている。

 

「美容に関して実は遅咲きなんです。というのも私が通っていた中高はメイクが禁止でしたし、部活動の器械体操に夢中だったので、せいぜい眉を整えるとか、CMで気になった甘い香りのシャンプーをためしてみるという人並み程度の興味しか持っていませんでした。

私が本格的に美容の“沼”にハマったのは、大学生になってから。まずハマったのがメイク。学校帰りに渋谷西武のコスメカウンターに行くのが楽しみで、楽しみで。今も愛用しているヘレナルビン スタインのマスカラは、その頃に全種類を試して辿り着いた信頼の1本。同じくコスメ好きの友人と通学途中で待ち合わせしては、『今日、チーク濃すぎじゃない?』、『そのマスカラどこの』とお互いのメイクをチェックし合っては、あーでもない、こーでもないと試行錯誤していましたね。

赤文字系のファッション誌を読み込んで、“新入生のモテメイク”をまるごと真似っこしてみたこともあったなぁ。実家のリビングが一番、自然光がキレイに入るとわかると、毎朝そこに陣取り、コスメ一式をズラリと並べ、椅子を窓の方を向けて一心不乱にメイクをする私に、『みーちゃんは何をしに学校に行ってるんだろうね……』と父親は呆れ顔。リビングにコスメを広げたままにしているのを見て、『片付けないなら捨てるぞ!』と怒られて、親子喧嘩が勃発したこともありました」

美容への愛は、アナウンサーになった後も冷めることはなかった。

「フリーになった後、美容雑誌からコスメポーチの中身を公開する取材のお話をいただいて。予定では1/4ページくらいのスペースだったのですが、溢れる美容愛を語ったら、次は1/2になり、といった具合に、だんだんと大きな特集を組んでいただけるようになり、ついには表紙まで! 読者として毎月楽しみにしていた美容雑誌に、こんなふうに自分が登場できるなんて今でも夢のようです」