私たちのふだんの行動軸をベースに、未来を変えるアクションを集めました。毎日の暮らしの中でできることから新たな世界での体験まで、できそうなこと、やりたいことから探してみましょう。今回は、「学ぶ」アクションの一例をご紹介します。

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小池花恵(こいけ・はなえ)
「ごはんと旅は人をつなぐ」をコンセプトにウェブメディアなどを展開する〈and recipe〉主宰。韓国好きが高じて韓国語をマスター。字幕なしでドラマが観られるほどの韓国エンタメ通。現地の社会問題についても日々考察する。

社会の“今”を描く韓国ドラマは
ジェンダー問題のリアル教科書

「近年の韓国ドラマは、日常の些細なやり取りの台詞にハッとさせられるものが多い」と小池花恵さん。とくにジェンダーにまつわるトピックは様々な作品に盛り込まれている。

「その背景には社会に深く根付くジェンダー観を今こそ変えようという作り手の意志を感じます。視聴者も現実社会でジェンダーにまつわる悩みや葛藤を持っているからこそ、そうした作品が支持を得ているのでしょう」

ふとした台詞に怒りを覚えたり、激しく同意したり、同じ言葉でも人によって受け取り方は違うかもしれないが、それで構わない。

「日々の会話は無意識だからこそ本音。その言葉は合わせ鏡のように自分の中にあるジェンダー観を映してくれる。私自身もドラマを観ながら学び直す日々です」

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『ミセン』

これぞ韓国サラリーマンのリアル

学歴差別や年功序列、セクハラやパワハラなど、韓国が抱える問題が盛り込まれた作品。子育てしながら次長に昇進した女性社員が過労で倒れても部下は知らんぷりという場面には、女性が働き続けることの大変さが滲みます。一方、徹夜で仕事を手伝ってくれた別部署の新入社員たちが力尽きて寝落ちしている姿を、彼女の同期の課長が撮影する場面には希望も感じます。

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囲碁のプロ棋士を目指すも挫折し、母親のツテで大手総合商社に入社した主人公。高卒の新入社員が奮闘する姿を描く、お仕事系ドラマ。全20話。U-NEXT、Netflixなどで配信中。

『椿の花咲く頃』

シングルマザーが恋して何が悪い!

未婚の母・ドンベクと年下男性との恋は前途多難。彼の母親はドンベクを親友と呼び、周囲の冷たい視線から庇ってくれていましたが、息子の恋愛相手となると話は別。「こぶ付きと一緒になるなんて」と話しているのをドンベクの8歳の息子に聞かれ、傷つけてしまう。そんな中でも徐々に自分を信じることができるようになっていくドンベクの姿に勇気をもらえます。

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未婚の母として息子を育てるドンベク。熱血警察官のヨンシクと恋に落ちたことで周囲からの偏見や差別を乗り越え、強く人生を歩む力を取り戻していく。全20話。Netflixで配信中。

『わかっていても』

同性を好きになっても、いいじゃない

美大に通う学生たちの恋愛群像劇で主軸は男女の関係ですが、並行してソルとジワンという親友関係にある女性同士の恋模様も丁寧に描かれます。ソルの告白を受け入れた場合、別れの日が来たと同時に友情も失うことを恐れるジワン。それに対し、「あなたを大切に思う気持ちは何があっても変わらない」と返すソルの姿は、多様な恋愛を認め合うためのヒントをくれます。

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恋愛は面倒だけどトキメキは欲しいイケメン男子と、愛なんて信じないけど恋愛はしたい女子。今っぽい男女の恋愛を描いたハイパーリアリズムロマンス。全10話。Netflixで配信中。