2022.07.25
# 自動車 # 金融・投資・マーケット # 企業・経営

「休むなどもってのほか」衝撃メールにア然…日本電産・永守会長の「復活」で社内は大混乱

井上 久男, 週刊現代 プロフィール

メールで社長を公開批判

日本電産は'73年、永守氏が裸一貫で仲間3人と掘っ立て小屋のような作業場で創業。以来、約50年間で世界トップのモーター会社に成長した。この間に68社を買収、巧みなM&Aによって業績を拡大させてきた。パソコン向けハードディスク用モーターでは世界シェアの80%以上を誇る。

'22年3月期決算では、売上高が前年同期比18.5%増の1兆9181億円、営業利益が7.2%増の1714億円、当期純利益が12.2%増の1368億円で、いずれも過去最高を更新した。

しかし、株価は低迷している。昨年春頃には1万2000円~1万3000円台だったのが最近は8000円台で推移。この1年近くで30%以上も下落した。日本企業の時価総額ランキングでは常にトップ10に入り、製造業ではトヨタ自動車に次いで2位のことが多かったが、7月15日時点で全体の24位だ。

 

株価低迷の根源的な理由は、他でもない永守氏自身にあるのではないかと筆者は感じている。その根拠をこれから述べていこう。

日本電産の社員らが「異変」に気付いたのは、昨年10月末だった。前述した西村常務の担当替えが発表になった際、当初「会長自らによるテコ入れが始まったのだろう」と社内では受け止められた。しかし実際には、それは単なるテコ入れではなく、会長と社長の対立に原因があった。

それが判明したのが11月27日。永守氏は管理職向けにメールを送り、関社長の批判を大展開したのだ。そこには「部下にもこのメールを配信すること」と明記され、厳しい文言が並んだ。冒頭にこう書かれている。

SPONSORED