2022.07.30
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やっぱりサザンは強かった…昭和世代に刺さる「夏うた」ベスト50を一挙公開!

吉田拓郎の『夏休み』、井上陽水の『少年時代』など、前編記事『吉田拓郎、井上陽水、南こうせつ…いまこそ夏の名曲ベスト50を決めよう』では、数多くの「夏うた」を紹介してきた。それに引き続き、魅力的な夏うたを有識者たちが紹介していく。

時代の切れ目を告げる『八月の濡れた砂』

井上の妻・石川セリの『八月の濡れた砂』('72年)を思い出の一曲に挙げるのは、音楽プロデューサーの佐藤剛さんだ。

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「この曲は、同名映画の主題歌としても知られています。カラーテレビの普及で経営不振に陥った日活が、ロマンポルノ路線に転向する直前に、最後の一般映画として発表した作品です。当時、この曲を聴いて『映画からテレビの時代に移るんだな』と感傷に浸ったことを覚えています。いまでも、ひとつの時代が終わりを迎えるたびに『八月の濡れた砂』のメロディーを思い出します」

夏うたといえば、アイドルが爽やかに歌っている姿をイメージする人も多いのではないか。

有識者からはキャンディーズの『暑中お見舞い申し上げます』('77年)や榊原郁恵の『夏のお嬢さん』('78年)、松田聖子の『渚のバルコニー』('82年)など多くのアイドルソングの名前が挙がった。

 

アイドルの「夏うた」

ジャーナリストの大谷昭宏さんにとっては、特に松田聖子の『青い珊瑚礁』('80年)が心に刺さったという。

「私が青春時代を過ごした昭和40年代は、学生運動の真っ只中で殺伐としていたものです。当時、夏に流れていた曲といえば反戦歌や悲しげなフォークソングばかり。だから、30代半ばになって南国での恋を歌う『青い珊瑚礁』を聴いたときは新鮮でした。ほろ苦い思い出ばかりが青春ではないんだと、この曲に気付かされたのです」

経済評論家の森永卓郎さんも、『青い珊瑚礁』についてこう絶賛する。

「この曲を聴いた時の衝撃は忘れません。あんなに高音を張り上げたら1年もたたずにのどが潰れると思ったのですが、その後も聖子さんは美声で歌い続けました。ハイトーンの歌声が、サンゴ礁の絵を思い浮かばせますね」

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