【行ってはいけない大学病院】「治療より論文」の医師たちに「無茶な手術」をされて死にます

バイトで疲弊する若手

「ある日、同僚の医師が無断欠勤をするようになったんです。電話しても応答がなく、実家を通してようやく連絡がついた。大学病院に勤める医師たちは疲弊しています。私も、過労で燃え尽きた人を何人も見てきました」

こう語るのは関西の複数の大学病院に勤務してきた病理専門医、榎木英介氏だ。大学病院とは、威厳に満ちた教授や優秀な講師たちが最先端かつ最良の医療を施してくれる場所だと思っている人もいるだろう。

だがそれは、必ずしも正しくない。

第一に、多くの大学病院の医師たちは、あまり恵まれた環境で働いているとは言えない。

 
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「大学病院は文科省の管轄となるため、教授ですら年収1000万円に届かない病院もあります。ヒラの医師たちはより給料も低く、若手は教授の研究や講演のための雑用もやらされるため早朝から深夜まで働かされることになるのです」(榎木氏)

大学病院の医師のうち、本業の年収が800万円未満の割合は64.3%。一方、その他の病院に勤める医師では約11%しかいなかった(医師転職研究所調べ)。

医療ガバナンス研究所の上昌広氏によれば「大学では、月10万円しかもらっていない医師も珍しくない」という。そうした医師が励むのが「外勤」のアルバイトだ。なかには3つも4つもかけ持ちして、本職である大学病院ではフラフラになりながら雑に仕事をこなしている医師もいる。

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