2022.07.29
# 音楽

プロデューサーKOBAMETALが語る「BABYMETAL」の現在地…「バーチャル世界進出」の真意

昨年10月、全10章に及ぶ「METAL RESISTANCE」の完結と、ライブ活動の封印を発表したBABYMETAL。その後の静寂を破り、今年4月、バーチャルワールドのMETALVERSE(以下メタルバース)を舞台にした新たなストーリー「THE OTHER ONE」の開始を宣言した。

まだまだストーリーの詳細は明らかにされていない部分はあるものの、NFTなど概念も交えながら、バーチャルな世界にBABYMETALの姿を復元することなどが計画されているという。BABYMETALのプロデューサーを務めるKOBAMETAL氏に、これまでのBABYMETALの活動や、新たな展開に向けた思いを語ってもらった。

KOBAMETAL氏
 

『ド・キ・ド・キ☆モーニング』誕生秘話

「既成概念に捉われず、それまで存在していなかったものを作りたかった」という
KOBAMETALさんの思いから、2010年に結成されたBABYMETALは、メタルの激しさと可愛らしさが同居する世界観などが注目を集め、瞬く間に活躍の場を広げていった。

結成からわずか3年で、日本武道館(2014年3月)でのワンマンライブを開催。女性最年少記録(平均年齢14.7歳)を更新しての快挙達成は、多くの人を驚かせた。

その後、2016年に行われた『BABYMETAL WORLD TOUR 2016』では、2日間に及ぶ東京ドーム公演や、日本人アーティストとしては史上初のイギリスのThe SSE Arena, Wembley(ウエンブリーアリーナ)でのライブを成功。2019年10月にリリースした3枚目のアルバム『METAL GALAXY』で、日本人としては坂本九以来56年ぶりとなる全米ビルボード総合チャートトップ40入り(13位)を果たし、Rockアルバムチャートではアジア人初となる1位を獲得。英・アルバム総合チャートでもTOP20ランクイン、ロック・メタル部門で日本人初の1位獲得するなど、世界各国での活躍を続けた後、2021年10月に2010年から続いた10年間の「LEGEND=ライブ」を封印した。

――BABYMETALは、なぜ短期間で活躍の場を広げられたのでしょうか。

駆け出しの頃のBABYMETALは、どちらかというとインディーズアーティストに近いスタンスで活動を続けていて、ライブはもちろん、当時はあまり世の中に浸透していなかったYouTubeや、インターネット上での音楽配信に軸足を置いていました。

ある時、少ない予算で作った『ド・キ・ド・キ☆モーニング』(2011年10月)のミュージックビデオをYouTubeにあげてみたところ、海外でバズって。これを機に、多くの方にBABYMETALのことを知っていただけるようになりました。

 

今、改めて振り返ると、何のしがらみがないという長所を活かし、大手レーベルに先駆けて YouTubeなどのツールを導入出来たことが大きかったと思います。「面白いことになりそうだな」とは思っていたワタクシも、予想以上の大きな反響には、本当に驚かされましたから。

関連記事