2022.08.03
# ライフ

大切な葬儀でなぜ「残念なトラブル」が起こったか?注意したい「葬儀社」と「紹介会社」の違い

私は葬祭コーディネーターとして、葬儀社で働く従業員の育成に努めています。そのため、一般の皆さまから葬儀費用などにまつわる相談を受けることがあります。

今回ご紹介するのは、葬儀社選びでトラブルになってしまった黒川さん(40歳・仮名=以下同)からの相談です。黒川さんの話によると、お兄様が亡くなったさい、葬儀社をしっかり選んで、お葬式を執り行ったものの、ある勘違いからトラブルが発生したとのこと。「人からの情報や、インターネットからの情報はいっぱいあるのに、なぜ選択を間違えてしまったのか」と、後悔されていました。

この話は、多くの方にも知っておいてほしい「葬儀の仕組み」がわかる実例です。皆さまのお役に立てたら幸いです。

私たちが知らない葬儀業界の仕組み

この相談を受けた私の心は穏やかではありません。「このような問題が起きているのでは……」と、不安に思っていたことが現実に起きていることを知り、とても残念でなりません。

気をつけていれば見えることなのです。ところが、「思い込み」があるばかりに、「見えることも見えなくしてしまう」という事態が生まれてしまいます。

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そこで、葬儀社選びで失敗しないための大事な点を、ここに挙げたいと思います。

実は、黒川さんが電話をかけた会社は、数多く存在する葬儀社と遺族とを結びつける会社、つまり “紹介会社”だったのです。この会社は、決して葬儀社ではないことを知っておいてください。あくまで紹介のみに特化した会社です。

紹介会社は、依頼してきた家族と、その家族の希望する内容に合う葬儀社を仲介するのが仕事です。連絡を取りたい葬儀社は、電話した先のその先に存在しているのです。

黒川家は、祖父のお葬式のときは、幸運にも素晴らしい人たちが働く葬儀社にあたったということになります。

葬儀業界の人でも勘違いしかねない話ですから、一般の皆さんがわからなくても、致し方ないでしょう。ただ、こうした仕組みがあることを知っておくことで、今後は利用しやすくなるでしょうし、疑問を感じたら直接電話で問い合わせてもいいでしょう。

何にせよ、この点を踏まえてからこの先を読んでいただけると、理解がしやすいかと思います。

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